オマケ5:母娘モニター(情景描写入り)-8
大雑把な姫美の遠慮のないビンタが幸いした。防衛本能の働いた海は瞬時に覚醒した。
「い、痛い!叩かないでよ!」
「あ〜ん、海〜、無事でよかった〜」
目から大量の涙を流しながら、ギュウッと抱きつく母親に呆れながらも戸惑ってしまった。
「イッたくらいで大袈裟ね。そのための製品モニターなんでしょ」
「うん、そうだけど…」
どうやら失神が早かったから、それほどダメージを受けていないようだった。姫美は涙を手で拭いながら、ほっとした。
「あたし、気づいたけど、コレって、もっとMっ気のある人で試した方がモニターとしてはいいかもね」
優等生の海は、墜ちる寸前にこの装置の適性を考えていた。
「Mっ気って、誰か知ってる人居るの?」
「由香里先生」
即座に答えた。
「由香里先生?そう言えば、この前ご招待した時に、海に責められて潮を吹いてたわね。いいかも♪」
海の言葉責めと乳首責めで、涎を垂らしながら恍惚な表情を浮かべていた女教師の姿が印象的だった。
「朝礼の時に起動させたら、由香里先生、泣いて喜ぶよ」
生徒の前で淫らな行為をすることが由香里の夢なので、恩師に恩返しができるチャンスだった。
「ホントね。じゃあ、明日先生に貸してあげなさい」
もちろん、その時は自分も学校に行こうと思っていた。
「あっ、でも、やっぱりダメだよ。先生のデッカイおっぱいに、このブラ入らないよ」
自分達と2サイズ違う由香里の胸を思い浮かべて、それが無理だとわかって海は落胆した。しかし、姫美は気にしてなかった。
「大丈夫、今から恵子ちゃんに連絡して持ってきて貰うわ」
「深夜だよ。迷惑にならない?」
大雑把な性格の母親は、他人の迷惑を省みない傾向にあった。そんな時は、海が諌めるのが常だった。
「大丈夫よ。今夜も美弥子さんと恵子ちゃんとお母さんの3人で、責め合いをするつもりだったんだから」
海の心配を他所に、姫美はアッケラカンと答えた。
「へっ?『今夜も』ってことは、毎晩3人でそんなことをやってたの?」
「ええ。今日はね、コンビニ対決なのよ」
姫美の目が、幼い子供のように、キラキラと輝いた。
「呆れた。どんなのか想像つくわ。モニターじゃなくて、すっかりヘビーユーザーね」
3人の女が、子供のようにハシャグ姿が目に浮かんだ。
「海も一緒に来る?」
「当然でしょ」
にこやかな母親の誘いの言葉に、クールに即答する淫乱な娘だった。
おしまい。
戯言(あとがき)
台本形式の場合、台詞の中で情景の説明しないとダメなのですが、台詞が説明的に成り過ぎないように気を付けてます。
今回はそんな前章に情景描写を当てはめたのですが、それによって台詞を変えるのが結構楽しかったです。
松本家の人々はお気に入りのキャラなので、少し遊んでしまいましたが、お付き合いいただいてありがとうございました。