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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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タコパの話-1

その日の夜。
タクミはバイトを終えて
いつものようにちづるの家に来た。

2人とも夕飯前に風呂に入り、
いつものようにくつろいで
夕飯を食べる。

話題はやはり
たこ焼きパーティーの話だった。
少し話した後にちづるが言う。

「やっぱり自信ないなぁ。」

「大丈夫だってー。
知可子さんだって俺がいたら、
ちづちゃんに彼氏の事とか
聞かないっしょー。」

「っ んーーー、、
あの子は、、お酒が入ったら
分からない。」

「ぇーー? そうなの?」

「ふふっ、、 まぁ
翌日とか、色々忘れてくれる
良い子なんだけどね。」

「 そーなんだ。」


2人は笑う。
タクミが、おかずの煮物を
つつきながら言う。

「やっぱーー、、
俺には、来ないでほしい?」

「 え?」

「俺いなかったら、
気楽に楽しめるもんねー。」

「っ んーー、、、。
ううん、そんな事ないよ。」

「ぇー? 
無理してない?」

「してないよ。
パーティーなら、人数多い方が
楽しいもん、きっと。」

「、 、 、、。」

「たこ焼き機、いいなぁ。
私も買おうかな。」

「、、、。
 そういうパーティーとか、、
   好き?」

「 ぇ?」

「あーー、、。
いや、ちづちゃん、意外と
友達とかで集まるの
    好きだよね。」

「ぇ? 意外? 
そーかなー?
 でも、うん。 好きだよ。」

「、、、そう。」

「 ? うん。」


夕飯が終わると、
ちづるはお皿洗いを始める。
タクミはテレビを観ているが、
考え事をしている。

常盤ちづるがどういう人間か
改めて考えていた。

「、 、 、 、、。」

 ちづちゃんは 

 話しかけにくい雰囲気だけど

  本当は
 お喋りとか 好きで

 健の言う通り
   気さくな人 だよなぁ 

 
 健  、 、、

 『なんか常盤さんてさぁ。
 苛めたくなっちゃうよね。』

 

 あぁ

  やっぱり か。

 絶対 あるんだよ

  ちづちゃんが
 苛めてくださいオーラ
  
   持ってる

「、 、 、、っ はーー。」


タクミはため息をついて、
お皿洗いをしているちづるの背中を
じっと見つめる。

お皿洗いが終わった。
なんとなく視線を感じ
振り向くとタクミがじっと自分を
見ている。

「 ? なぁに?」

「っ はぁ、、。」

 なぁに? じゃなくて

  ちづちゃんには もっと
 
 まぬけじゃない大人に
   
 隙のなさそうな女に
    なってほしいかも 

「、 、、、。」

「 ? 〜っ 
 私、、なんかついてる?」

「、 、、ちづちゃんて、さぁ」

「 っ 、、うん。」

「ぁーー、、 いや、
やっぱ、なんでもない。」

「、、〜っ  なぁに?
  気になるよ、、、。」

ちづるは、エプロンを外しながら
タクミの元へ行きタクミの隣に
腰を下ろす。
黙るタクミの隣で
ちづるはハラハラしている。
タクミが近い距離で
ちづるを見て言う。

「ちづちゃんて、 、、」

  ちづちゃんは

 やっぱり モテる女だ

 でも 本人はそこ
   自覚してんのかな

 、 、 、 、 、、。



  どっちかっつーと、
 
  自分に

 コンプレックスのが
   多く感じてそうだよな

 鼻血 とか

   おしっこ とか


「、 、、うん。」

「、 、 、、。」

  だから 

    そうだ 

  自分は モテるって

 自覚させないように


「〜っ あたし、
     大丈夫、、。」

「 ? 何が?」

「、っ なんでも、
     言って?」

「、 、 、、。」

「、 、、やっぱり 」

「 ? 」

「 変? 」

「え?」

「私、、、。 
タクミ君から
 変に、、変な人に見える?」

「、 、 、、 。」


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