湯上り-17
抱きしめあう身体が ゆっくり離れたのは
おそらく 数分後だった
彩香は 俺に 軽くキスをし
「いってきます」と言っているみたいな笑顔で俺を見てから
翔の方に身体を向けた・・・・
「翔・・・・私を好きだった時の事 思い出せる?」
「・・・・・・・・思い出せるよ」
「・・・・今の私を見ていても 思い出せる?」
「・・・・・そうだな あの時より 魅力的だけどね」
「もう・・・・・もし・・・・・思い出せるなら・・・」
彩香は そう話しかけてから
翔の身体に 抱く付き始めた・・・・
「思い出せるなら・・・・・・あ・・・あ・・愛して・・・ください」
俺は 二人の会話を 彩香の背中とうなじを見ながら聞いていた・・・
翔の手が 彩香の腰にまわり
すぐに キスだとわかる二人の呼吸が聞こえてきた
嫉妬は していないが
少し 寂しい気持ちで 彩香の背中を見ていた
そんな俺を 察してか
彩香は ゆっくりと片手を俺に伸ばしてきた
俺を探すように動いていた手が
俺の腰に触れていく・・・・
「隆も・・・・・私を 愛してよ・・・」
彩香の言葉で 俺は背後から彩香を抱いていく
翔と彩香の胸が密着していたが その隙に滑りこみ
彩香の乳房を丁寧に撫でていく
さっきよりも 火照っている乳房・・・
彩香の身体がしっとりと 汗で湿っていた・・・・
翔の手が どう動いているかは わからないが
俺が触るタイミングと違うタイミングで 彩香が反応している・・・
「・・・・・彩香・・・藤原の・・・・元気になったか?」
俺が 意地悪く耳元で囁くと
彩香は 俺の浴衣に手を滑らせて 直接触ってきた・・・
丁寧に手で撫でながら
「・・・・うん・・・・・元気に なってるよ」
と 少し意地悪な口調で返してきた