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わかんない
【複数プレイ 官能小説】

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湯上り-16

ほんの数秒だったが 長く感じた
遠くの部屋の宴会の声が ガチャガチャと 片付けのような音に変わっていた

「・・・・・・私は・・・・愛のないセックスは・・・したくない」
彩香は そう呟いて 翔を見つめていく

婚約している俺と彩香の前で
翔には 答えにくい話をしているとわかっている

俺は 過去のことは 過去のこと
今からのことは 今からのこと と 覚悟して今回の計画を立てた

翔と幼馴染で 仲がいい彩香を
ずっと不安に思いながら 生活する自信が 少しなかった
いつか 不安なまま それを理由に喧嘩とかしてしまいそうで
信じてると言いながら おそらく 翔と彩香が二人きりになったりしないか
なったら 身体の関係に繋がらないか・・・
嫉妬し 不安で疲れてしまうと 思ってる

それを 綺麗に線を引く 或いは 彩香の翔への本心や 
どこまで受け入れられるか 知っておきたかった・・・・

俺の知らない彩香の過去を知ってる翔に
ずっと 嫉妬し続けるのが いやだった・・・・ 

俺のこの気持ちは
彩香にも 翔にも伝えてるから ここまで来た・・・・

その俺の気持ちを知ってる彩香が
翔を見つめ 何かを聞いているように見えた

翔も 彩香に見つめられ
何か 言葉を選んでいるように見えた・・・・

数秒後 
彩香が 小さく笑って 翔に話しかけた
「素直だね・・・・柔らかくなってきたよ」
翔は 少し 顔を逸らしてしまう
「う・・・・今は・・・・俺は 彩香を 愛してないよ・・・」

その言葉に 俺は 少し ほんの少し 寂しさを感じた気がした
なぜかは わかるようで わからない・・・・

彩香は ゆっくり 俺の方を向くと
崩れていく浴衣を気にすることなく 肌をさらしていく
そして 俺を見つめて ゆっくりキスをしてきた・・・・
俺の唇を軽く触れた唇が 頬を伝い 俺の耳元にくる
俺のモノを撫でながら 温かい息が 耳に触れ
言葉が 囁かれていく

「私は 隆を 愛してるからね・・・・だから・・・・」
そのあと・・・・彩香は 言葉を出せない様子で 俺の耳元で小さく息をしていた
その 温かい吐息に 彩香が 何か勇気を出そうとしている雰囲気が混ざっていた・・

「いいよ・・・・・・言いなよ」
俺の言葉に 彩香は 少し止まり
モノから手を離すと 俺にゆっくり抱きついてきた
俺の浴衣も 胸元は乱れていて
温かい肌が 密着していく・・・

彩香の手が 俺の身体を少し強く抱いてきたあと
俺の耳元で 言葉を絞り出した

「今夜 何があっても 私を愛してください・・・・ずっと おねが・・・」
「愛してるよ 俺は 彩香の全てを 愛してるよ」


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