8.おっぱい検診-4
「もう乳房はいいわ。 次は乳首をみせなさい」
「は、はい」
朋美の返事に合わせ、みさきが朋美の乳房をひっぱる。 乳首を中心に、乳房の先端を握りしめ、牛のおっぱいを搾るように、乳雲ごと搾り上げた。 先端にポッチリ膨れた乳首が、ますます充血して固くなっている。 そんな乳首に親指と人差し指を伸ばし、女医は力任せに捻り潰したからたまらない。
「いぎっ! い、いたぁぁい!」
「痛い? 幻聴かしら。 いま、痛いって聞こえたような……」
女医が、わざとらしく小首をかしげる。
「朋美さん、もう一度はっきり言い直しなさい。 お乳首しごいて貰って、どんな気持ち?」
「き……きっ、き、気持ちいい! 気持ちいいですうっ!」
みさきは乳房をしごく腕に力を込め、察した朋美が慌てて言い直した。
「そう。 ならいいんだけど」
「ひぐっ……!」
再び女医が乳首をしごき直す。 流石に爪は立てないものの、シコシコというより、ゴリゴリという方が相応しいしごき方だ。 乳首をぺちゃんこ、偏平になるまで潰しておいて、円を描く様に引っ張り伸ばす。 もともとの乳首も勃起して伸びていたが、限界まで引っ張られて最長3倍近い長さになる。
ゴリゴリ、ゴリゴリ、ゴリゴリゴリ。
「触診の強さは、これくらいで丁度いいかしら」
「……も、もっと強くしごいてください」
「じゃあ、これくらい?」
「ひぃっ、ひっ、いぎっ……」
ゴリッ、ゴリッ、ゴリッ。 決まりきった問答を経て、指圧を増す女医と呻く朋美。
「これくらいかしら?」
「ああ……もっと……もっと強く……」
問答が続く。 強さを尋ねられるたび、朋美は『もっと強く』お願いするしかない。
「そう。 だったらこれくらいにしておきましょう」
「つっ……っ……っ!」
ゴリッ! ゴリッ! ゴリゴリッ!
女医の腕には力こぶが出来ていた。 しごくたびに体重をかけ、勢いをつけて捻りつぶす。 しまいには紙ほどに圧し潰され、残った痣で乳首が赤黒く変色して、ようやく女医は乳首を解放した。
「ひっ……はぁっ……はぁっ」
息も絶え絶えな朋美に対し、あれほど力を込めて握っていた女医は、一方でまったく呼吸が乱れていない。
「うーん、おっぱいよりはマシだけど、貴方、乳首も全然ダメよ。 乳腺が発達してないから、手触りがパサパサして吸いついてこないの。 伸びはそれなりにいいけれど、太さが足らないのも痛いわ。 つまり、乳首を普段からしっかりしごいてないからこうなのね」
「はぁはぁ……す、すみま……せん……」
「固さも足らないわ。 せめてフル勃起したときは、どんなときも乳首本来のカタチを保ってくれないと。 ペチャンコになった乳首なんて『お乳首』じゃないでしょう。 私が摘まんだくらいでカタチが変わるようじゃ、残念だけど、勃起力が無さすぎよ。 どちらにしても、普段の乳首トレーニングが足らないわ」
カルテにあれこれ書き入れつつ、みさきに向かって女医は言った。
「おっぱい搾りの時は、おっぱいに集中しましょう。 乳首の鍛錬はそれ以外の時ね。 これからは寝る時と食事の時、御手洗いの時とシャワーの時、つまり『特訓乳搾り』以外はずっと『乳首を自分でしごかせ』なさい。 どんなに吸われても、摘ままれてもカタチが変わらない、シコリきった乳首になるまで磨かせること。 もし自分でトレーニングできないんだったら『乳首禁錮環』をつけるしかないけど、アレはちょっと痛すぎて、乳首が壊れちゃうことも多いから、あまり処方したくないのね。 なるべく自分でどうにかできるよう、みさき、しっかり監督するのよ」
「は、はい、わかりました。 寝る時も全力でシコシコするよう、しっかり監督します」
「宜しくね。 朋美さんも、しっかりみさきの言うことを聞くのよ」
「はぁ、はぁ、はぁ……わかり……ました……」
息が絶え絶えな中でも、朋美は素直に頷いた。 既に痛みでポ〜っとなっていて、朋美は女医が言う内容の全部は理解できていない。 条件反射で『はい』と返事をしているだけだ。 これで、朋美は今日の晩から『自分で乳首を思いきり摘まんでシゴきながら食事をし』、『自分で乳首を思いきり摘まんで捻りつぶしながらシャワーを浴び』、更には『自分で乳首を思いきり摘まんでシコシコしながら寝る』ことが義務付けられてしまったわけだが――そのことの重みに気づくのは、もうしばらく先の話になるだろう。
「触診はこれくらいでいいわ。 装置を準備するから、そのまましばらく待っていて」
みさきと朋美を残し、診察室の奥へひっこむ女医。 どうにか朋美が呼吸を整え、酸欠気味な脳が理性を取り戻し始めた頃。
「奥にいらっしゃい。 準備できたから」
部屋の奥から、朋美たちを呼ぶ声がした。 まだまだ『おっぱい検診』は終わらない。 朋美の乳肉地獄は始まったばかりだ。