⑯脅迫失敗-2
「あれって明らかに脅迫の証拠よ。
真一郎は希望の高校へ行けなくなるけど君も脅迫罪が表に出れば入学内定が取り消されるわ。
坂本君はそんな愚かな少年じゃないって私知っているもの。」
「くそ。目の前の獲物の大きさに目がくらみ念を入れたのが失敗だったのか。」
「そうよ。それに真一郎はどこの高校からでも東大に入れる力を持っているのに気付いたの。
万一の場合も大丈夫だって思ったのよ。」
「分かったよ。僕の負けだ。キス１回で許してやる。」
無理やり抱きしめ唇を奪った。舌の侵入を許さないので脇腹を思いっきりつねった。
唇を開いたとき一瞬トロンとした目になったのをこの時は気付かなかった。
舌と舌を絡めながら手が豊満な胸に触れたところで浴室のドアーが開いた。
「坂本君、これでこの件はお終いよ。」
せっかく手に入れた万引き映像を無駄にされむしゃくしゃして家に帰った。
母をベッドに誘い精を抜いた。本当なら女検事詩織の体内に注ぎ込むべきザーメンだ。
悔しさに深夜まで彼女の寝室を覗き続けた。
「えっ」オナり始めた。初めて見る姿だ。
さっきの無理やりのキスが功を奏したようだ。
「なにっ」気持ちが高ぶったところで乳首を洗濯バサミで挟んだ。
左右の洗濯バサミに微妙な振動を送りながら呼吸音が激しくなる。
乳首を責めながら下半身がのたうち回る。
乳首の快感が下半身にも伝播しているようだ。
やがて呼吸音が甘い喘ぎ声に代わり「あ～あ～」というため息が混じる。
なんというしつこさだろう。乳首だけのオナニーが延々と続く。
そして最後の洗濯バサミを手にしたのはそれから３０分も後の事だった。
一番敏感なパーツを捕まえた洗濯バサミにゆっくりとソフトな振動を与える。
中指と人差し指ではさみゆっくりと震わせる。
ため息が悲鳴に代わり腹筋に力が入る。
全身が硬直し両足がピンと伸びる。その後弛緩し少しの休息。
アラフォー女の性欲は強い。ついに体内に指が入った。
左手で洗濯バサミ、右手を挿入。この態勢で何度も逝った。
あきれるくらい何度も絶頂に達した。
すごい映像を手に入れた。普通のオナニーじゃない。
あの松嶋菜々子似の女検事のＭっ気丸出しのねっちこい自慰だ。
絶対に他人に知られてはならない性癖にまみれた映像だ。
「よし、詩織は落とせる。」明日からの接触が楽しみだ。
入浴の後パソコンの前に座った。
その時、手を伸ばして３つの洗濯バサミをケースの引き出しにしまった。
キーボードの左半分が見えた。
録画を中止し何度も再生させてテンキーの上の彼女の指を追った。
パスワードは「g●●●ty●6」だ。
最後は彼女の生まれた１９７６年から多分76だろう。
不明の●●●も隠れている１０個のアルファベットから「guilty76」でほぼ間違いなかろう。
guiltyは裁判用語「有罪」の形容詞だ。