ファンニ-3
「タイツ、脱がせてくれる?」
脚を僕に投げ出し、言った。ファンニの目は焦点が合っていなかった。それでも尚、飲むのはやめなかった。
「でもね、流産した。トイレでしたらしくて、はっきり覚えてないの。おなかが小さくなっていったから無くなったって分かったの。そのあとね、知ってる? 二回、同じことあった。みんなトイレに流れた。知ってる? 気持ちよくて、あたしがやめられなくなってたの。最後に妊娠したの、十五だったけど、もうあたしからお父さんに乗ってたの。」
下着を取られたファンニは、起きなおって、僕がさっき座っていた椅子に腰掛けた。僕に向き合うと、体をずらして腰を僕の膝に乗せ、脚を頭のほうまで上げて見せた。
「よく見て。普通の女の人の、どんな形? 私の、おかしいはずだから。裂けちゃってない? 臭くて醜くて、大嫌い。」
そこは、イーラのような子供のとは違うけれど、いつかインターネットで見たのと同じ、普通の女性の形だった。においもラサとあまり変わりなかった。毛のあたりはむしろラサより濃くにおった。産んだという穴も、目立ちはしていない。僕は指を差し込んだ。
「そのあと、お父さんは、自殺した。おばさんが私を引き取ってくれたけど、今は遺産で暮らしてるの。」
ファンニのそこから、粘り気のある汁が漏れるように溢れていた。
「私って、悪魔だよね。お父さんと赤ちゃん、殺したんだ。誠、その化け物、やっつけて。」
僕は話に圧倒されていた。けれど、次第に濃くなる女のにおいに誘われ、ズボンを下ろした。
僕のを見ると、ファンニは高笑いを始めた。
「ははは! 誠もそれに食べられちゃうよ。誠も誠の赤ちゃんも、それに殺される!」
酔ってたから良かったのだと思う。狂ったような女の態度には、僕はラサのおかげで慣れていた。ラサが指摘した僕の「才能」は、ファンニをたちまち黙らせた。そして僕が終わるまでに、女体は体じゅうから排泄して床を汚した。