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菩薩恒作衆生利( ぼさつこうさくしゅうせいり )
【ロリ 官能小説】

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ファンニ-2

最初の経過はこんな具合だった。
部活動が終わり、皆でバーに行った金曜日、僕は一人だけ、彼女のアパートへ誘われた。解散後、帰途についていた僕は、追いかけてきた彼女にわざわざ呼ばれたのだった。
店での彼女は、明るさを通り越して、馬鹿騒ぎの様相を呈していた。ラサとのことを思い出した僕は、呼ばれたとき、なんとなく展開を予想した。
部屋でファンニはワインを出してきたが、僕の倍の速さでグラスを空にしていった。あけたボトル三本の、二本はファンニが一人で飲んでしまった。
泥酔した彼女は
「話、聞いてくれる?」
と、体を揺らしながら語り出した。呂律の回らぬほど酔って、よくエスペラントが話せたものだ。僕も大分酔っていたので、きっと互いにいい加減な言葉遣いだったのだろう。
「私のうちは、お父さんと二人なの。生まれたときからお母さんはいなかった。お父さんはね、お酒を飲む人で、飲んだら暴れだすから恐かった。私を殴ったりしなかったけど、知ってる? 嫌なことするの。」
ファンニは、服がいかにも邪魔だという素振りを見せ、上半身裸になった。ブラジャーも投げ捨てた。
形の良い胸に僕は目を見張った。しかし、その筋肉質の体にはもっと驚いた。腹筋が大きく盛り上がっていた。
「運動、ずっとしてきたから、すごいでしょ。」
ファンニは僕の手を取って、固い腹に触れさせた。乳房のほうへ手を動かすと
「横に座って。そこ、さすってて。」
僕は言われる通り行なった。しっかりと乳房を掴んでも彼女は動ぜず、また注ぎ、がぶりと飲んだ。
「お父さんはね、お母さんがいなくて寂しかったのね。六歳くらいの私を裸にして、知ってる? お尻の穴にペニスを入れるの。毎晩ね。私、我慢するしかないじゃない?」
僕は何も話さなかった。ときどきグラスに口を付けて聞くばかりだった。
「寄りかかってもいい? ありがとう。あ、触ってて。」
彼女が僕に体の重みを任せてきた。僕の手は彼女の胸をさすっていた。汗で女の体臭が濃くなってきているのを僕は感じた。
「小学校の時、九歳だったかなあ、お父さんは私の処女を奪っちゃった。お父さんは嬉しかったかな、悲しかったかな。それも毎日になった。知ってる? あたし、六年生で妊娠したの。気づいたのもお父さん。」
淡々とファンニは話す。


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