第10章 始まったバリウムショー-4
第10章 始まったバリウムショー(4)
床に白い防水シートが敷かれ、その上に高さのある踏み台がふたつ並んでいた。その踏み台を跨ぐように、美弥はしゃがんでいた。
先ほどまで纏っていたレザーは無く裸になっていた。ただ、膝の間のステンレスのパイプはそのままで、和式便所でしゃがんでいるようだった。重量感のある乳房が重そうに垂れて膝に触れている。
「まず、バリウムがよく出るように水と下剤を飲ませます」
プラスチックの水差しを美弥の手に持たせた。中には水が五百tくらい入っていた。その中には強力な下剤が溶かされていた。さらに利尿剤もたっぷり入っていた。
「さあ、口を大きく開けて!……ほら、ドンドン飲むのよ」
美弥は不安そうに水を飲み始めた。
「ウグッ……ウプッ、ウグッ」
喉を鳴らしながらドンドン飲んでいった。よく見るとユキがしっかり鼻を摘んで息が出来ないようにしていた。
「ゲッ。……ゲプッ」
「あらっ、ゲップなんかしている暇はないわよ。さ、まだ半分残っているわ」
「ウガァ……」
一分ほどでなんとか飲み干した。
「ようやく飲んだわね。どうかしら、お腹はまだ、余裕たっぷりね」
マヤが胃を押した。ゲフッと大きなゲップが出た。
「それでは、今から胃の透視に使うバリウムを飲ませます。バリウムには色素を混ぜて飲ませます。
普通の白い色の間に、赤、黄、緑、青の四色を挟んで飲ませていきます。
さあ、お尻からこの四色が順序よく出てくるのを楽しみにして下さい。
じゃあ、ユキ!……準備はいいかしら」
ユキはまず白いバリウムを手渡した。
「最初は白いバリウムを三百t飲ませます」
バリウムが美弥の口に注がれた。水と違ってすごい粘性で、なかなか飲み込めない。苦労してやっと全部、胃の中に納めた。
ユキは美弥を一度立たせて、前屈させたり、横に曲げたりと命令する。
「今、バリウムを胃から十二指腸へ送っています。こうしないと色が混ざってきれいなバリウムが出てこないのです」
一口水を飲ませた後、今度は赤く色の付いたバリウムをやはり三百t飲ませた。
同じようにバリウムを十二指腸へ送った後、また白色のバリウムを飲ませた。
こうして黄、緑、青のバリウムと白いバリウムを交互に飲ませていった。
飲ませては、立ったりしゃがんだりを繰り返すうち、最後の白いバリウムを飲まされたときの美弥の顔は蒼白だった。
二千tを超えるバリウムが美弥の腹におさまっていた。
腹は硬くパンパンに張って、まるで妊婦のようだった。バリウムは重いので下腹部が痛くなってきた。
突然腹がゴロゴロと鳴り出した。下剤が効いてきたようだ。
利尿剤も効いてきて、膀胱も膨れている。
ときどき部屋に響きわたるほどの、大きな腹鳴りが始まった。
「まだ、出させるな.……我慢させろ」
「年頃の娘だろ。もっと、慎ましやかにできんのか」
客席からは、からかいが飛んできた。
「わしが仕上げに極上のバリウムを飲ませてやろう。ハイジを床に降ろしてくれ」
そういって招待客の足立が立ち上がり、ズボンもパンツも脱いだ。品無く、自慢の逸物を他の男たちに見せびらかしている。それは、赤黒くしっかり勃起していた。
太く、長く、立派な屹立だった。先端が脈動して振れていた。
客席からは屹立を褒める言葉が飛んだ。
そして、ゆっくりと床に膝立ちしている美弥の方に歩いて行った。下半身だけ裸の姿は異様であった。
美弥に近づく際、屹立は歩く速さに半テンポ遅れ、優雅に上下に揺れていた。
そして腹の中で暴れるバリウムに耐え、脂汗を流す美弥の口に近づけていった。
<第10章 始まったバリウムショー(4) おわり この章つづく>