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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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友情と成長-2

話を終え自宅のある道へと去っていく彼女の後ろ姿をボーと見つめる。

人気のない公園、彼女が帰りポツンと独りぼっち。

「安心して行ってきて!」

我ながら上出来な嘘…、いや違う違う本心だ!お爺さんにこれ以上無理はさせられないし
お母さんと会い共に暮らし親孝行する事はとても素晴らしい事だし大事な事、彼女とは
会おうと思えばいつだって会える、メールでも電話でも、だから…別に。

登校前に僕の事思いっきり抱きしめてくれなくても、僕の事「だぁーい好き!」と言って
くれなくても、学校に彼女が居なくたって、別に。

あれ?何だろう…。

正しい事思ってるのになぜか目が赤く、そして視界がぼやけてきた…。

もしかして、悲しいのか?僕は…。

違う、違う違うっ!そんな事はない、悲しく何てない!寂しく何てない!

泣くな!泣くな自分!ここで泣いたら僕のあの話はどうなる…、それじゃー若葉ちゃん
だって、でも。

「うっ。」

感情がこみ上げてきて。

「うわぁぁぁぁぁーーん!ううっ、ひっく。」

やっぱり駄目だ僕は、いつまでたっても弱虫で泣き虫な高校生だ。



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