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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第8章 乳房責め-5

第8章 乳房責め(5)
「今度は、天井から吊しておやり」
 友子は手のベルトだけが外された。足首はそのままだった。
 それから堅く絞った乳房の根元に天井から伸びている鎖の先に付いているフックをかけた。そして滑車の巻き上げのスイッチを入れた。
 モーターのうなりとともに、仰向けのまま友子の乳房が引き上げられていった。上体がゆっくりと台の上で起こされた。
 さらに 巻き上げが続いた。とうとう、尻が浮いて、両足のかかとが台の上についているだけになった。友子の身体は全体が斜めになった状態で止まった。乳房だけで天井から吊り下げられていた。足首は台の上に着いているだけで踏ん張ることはできなかった。自由になった両手は尻を浮かせればなんとか台の上に着くことができた。多少乳房への痛みを和らげることができたが、長い時間ピンと腕を伸ばした状態でいることはできなかった。
「ううっ。……うううん」
「どう?苦しいでしょ。
 オッパイだけで身体が吊られているのよ。両手を動かせば身体のバランスは崩れるし、オッパイの痛みは増すばかりよ。足首は着いているだけで踏ん張れないからつらいでしょ」
「ああっ。はあああぁ……」
「さあ、喋らないと、……オッパイが千切れるわよ」
 友子はハアハアと苦しそうだった。
「これじゃあ、埒があかないから、二つのことのだけ質問するわ。それに答えたら、乳房吊りを止めてあげるわ」
「ああっ。はあっ」
「まずは、フィルムはあの女がまだ身体に隠しているの?」
「ううぅ……知らない」
「どこまで保つかしらね。……もう乳房の根元の皮膚が裂けているわ」
「いいっ。ああぅっ」
 友子はガクッと気を失った。
 レミが水をかけて目を覚まさせた。
「さあ、言うのよ!……これは辛いわよ」
 サキは長さが十センチはあろうかという針を手にしていた。
「あの女が隠しているのよね」
「うううぅ」
 サキが針を右の乳首の先に垂直に立てた。そしてズグッという音と共にゆっくりと針を沈めていった。
「ううっ……ぎいぃぇ……」
 乳首の先から脳天まで痺れるような痛みが走った。ズンズン針が沈んでいく。心臓に達するんでは無いかと思うくらい深く入っていく。
「あああぁ。……痛いぃ」
 歪んだ顔を左右に振って痛みをこらえている。
「さあ、どうなの」
「ぎやぁぁぁぁ……」
 二本目が刺さった。同じようにグググッと奥まで沈められていく。
「さあ、どうなの」
 刺さった針をグリグリと回したり、前後させている。。
「いいいぃ」
「早く話さないと、オッパイの機能が全部死んじゃうよ。お乳を造る乳腺を一つ一つ刺し殺していくんだからね」
 側に立って見ていたレミが思わず自分の乳房を押さえてしまった。恐ろしい事が始まろうとしていた。
 友子がまた気を失った。
 レミが水をかける。
 また、意識が戻るが、やがて、また気を失う。この繰り返しだった。
 右の乳房がさんざん痛めつけられて血だらけになっていた。
 右の乳首には二十本ちかくの針が、これ以上入れる場所がないというくらい突き刺されていた。
「左側は残して置いてやるわ。せめてものお情けよ。けれどなるべく早く話すことね」
 サキのふくみ笑いの意味が、この時点で、友子にはまだわからなかった。
「はあっ。……はあっ……」 
 乳房だけで斜めに吊られている友子の両腿には先ほどからピクピクと痙攣が起きていた。吊られた乳房は日焼けのせいもあってすでに黒紫色に変わっていた。額から脂汗が流れている。
「少し、休むわ」
 乳房吊りが三十分くらい経過したとき、サキが呟いて、気を失った友子を残して、側を離れた。
<第8章 乳房責め(5)おわり この章はつづく>


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