投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 274 「夏の出来事 5」 276 「夏の出来事 5」の最後へ

健の告白-6

夕飯は2人とも食べ終えた。
タクミが言う。

「何されたの?」

「 え?」

「ストーカーって。
具体的に、何されたの?」

「、、、んーー、 うん。」

「、 、、、。」

「、、、2人だけの時とか
空気が、、
怖くなっていったってゆーか、、、。
謝っても、、なんか、
謝る事を責められたり。
そんで、
1度だけ変なFAX がお店に来て、、」

「変なって?」

「、、私への抗議文?
    みたいな。」

「ふーーん。」

「、、まぁ、1度だけ、ね。」

「1度で十分でしょ。怖いね。」

「、 、 、、。」

「文章ねー。
   文章、だけ?」

「、、、ぇ?」

「FAX って。」

「、、ぇーーと、 、うん。」

「、、、 そっか。」

  写真は言わない か

  まだ 傷 なのかな

「、、、でも、 」

「ん?」

「私も、至らない所が
 あったと思うから、、。」

「至らない所?」

「ん、、ぅん。」

「いや、お店にFAX だよ?
 相手がおかしいでしょ。」

「、、、んーー? かなぁ、、。」

「なんでストーカーを庇うの?」

「庇ってる訳じゃないけど、、。
彼がおかしくなったのは、
私にも責任があったのかなって
思ったりしてたから、、。」

「おかしいって?
  殴られたりしたの?」

「まさかっ!
 それはなかったよ。」

「じゃあ、おかしいって?何が?」

「、 、 、 、、。」

「、、、言いたくない?」

「 ん? ぁーー ううん。
そうじゃなくて、、。
そうだよ ね、、。
 おかしいって、私はいつから、
     、 、 、、、、。」

  いつから 

    思ってたんだっけ

  そうだ、 写真 、、。

  私を

  いつも 写真に

   残そうと

「、、、。
  どういう人だったの?」

「どういう? んーー、 と。
 どうだったかなー。
なんか、昔の事ってやっぱり
 忘れちゃうよ。  」


「、 、、、。」


「 ぁーー、、。
 写真が、趣味の人だったよ。」

「写真?」

「風景とか、、
始めて見たときプロかと思った。
そんで、、中でも
猫を撮るのが
 凄く、上手な人だった。」

「、 、 、、。」

「あとはー、、、。
うん。 ごめん。
やっぱり言いたくないかな。」

「、 、 、、。」

「まぁ、私とは合わず
 別れましたとさー。
     おしまいっ ! 」

「、 、 、、ごめん。」

「んっ?」

「嫌なこと聞いて。」

「んーんー、、、。
 ふふっ 
  過去の事だから。」

「、 、、。」

「、、、。お風呂、
   入ろっか?」

「 うん。 、、一緒に?」

「 べ つ で すーー。」

ちづるは笑いながら
そう言うとお皿を下げ、
洗い物を始めた。
洗い物をしながらタクミに
「先にお風呂どーぞ」と促す。

タクミは湯船に浸かりながら、
悶々と考える。

「、 、 、、。」

  俺

    性格悪いな

   でも
  
 ちづちゃんには悪いけど

 ストーカー男の
      気持ち 分かる

 俺が今 ちづちゃんに別れを
   告げられたら 

 正気じゃいられない




タクミは風呂場で
そんな事を考えていた。
風呂から上がると、
今度はちづるが風呂に入る。
タクミはソファーに座り、
テレビを眺めて考え続けている。
健と、自分の母親の言った言葉を
思い出していた。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 274 「夏の出来事 5」 276 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前