未来の保証-2
将来のことどころか、明日の保証すら無くなった僕は、自分を深く恥じた。子供を犯した罪、人の信頼を裏切った罪が、他人の反応にいま、切なく自覚されてならなかった。ドンブロフスキーさんは怒って、まもなく怒鳴り込んでくるかもしれない。それだけでは勿論、済まないに違いない。
うなだれた僕にイーラが言った。
「誠さん、続きやろうよ。」
「これじゃ、入れられないよ。」
心のままに萎れたものを僕は見せた。
「あたしが口でしてあげる。誠さんは何もしなくていいよ。」
イーラを仰向けに寝かせ直した僕が、力なくイーラの顔に腰を寄せると、優しい暖かさに包まれた。呑み込むつもりでいるのか、喉の奥に吸い込まれた。
僕はイーラに覆いかぶさり、溝を割って嗅いだ。ただ女の子のにおいに染まり尽くして全てを忘れたかった。
においに酔った僕は、イーラの喉で硬さを取り戻した。奥を押し割って膨らむ新鮮な感覚に誘われて、深々と突き入れた。そして激しく腰を動かした。耳に、咳と嘔吐の苦しそうな声が聞こえてきたが、やめなかった。腰を前へ出すたびに、目の前で女の子の可憐な肛門が引き締まる。それを見るのが嬉しくて、僕はますます深く入っていこうとした。イーラの口にはもう袋まで詰まって一杯なのに、体重をかけて乗り上がった。
イーラの喉元が何度も縮みあがったので、僕は漏らしてしまったが、そのまま抜くには、動き続ける喉があまりに気持ちよく、僕は余韻を味わっていた。するとイーラの体がこわばって反り上がった。勝手に背骨と筋肉が運動したらしい。けれどもそのあとは、電池が切れた機械のように、体中、どこもすっかり弛みきった。
熱いおしっこが僕の鼻先で、小さな穴からちょろちょろ流れはじめた。意志の全然ない、穴があるから出てきたという水の流れだった。
「イーラ!」
我に返った僕は、起きてイーラの顔に向き直った。鼻と口からいろいろな物が溢れ出ていた。半分閉じた瞼のあいだに白目が覗いている。そして息をしていなかった。
僕はイーラを持ち上げて逆さに抱いた。止まらないおしっこが、イーラの長い髪の先を伝わり床に流れた。腹を押してみたら、きぬを裂くような音の、長いおならが、半開きの尻の穴を震わせて途切れ途切れ響き、下になった口と鼻からは、また腹のものがだらりと吐き出された。
一通り吐いたイーラは、息が戻るとすぐ目を覚ました。慌てて抱いて風呂場へ連れていった。
滝のようなシャワーを浴びながら、僕は反省とまるで反対の行動を取ってしまった自分に、そしてイーラを一層無惨に扱ったことに絶望の思いで泣いた。不安に溺れ、自分こそが守ってやるべき者に縋ってしがみついたのだ。
力無く、それでもイーラは
「気持ちよくて死ぬってあんな感じなのかな。一つになれた気がして嬉しかった。」
そう言って僕に微笑みかけた。