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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第5章 木馬責め-1

第5章 木馬責め(1)

 黒い扉を開けた部屋の中は想像していたより明るかった。壁面は明るいグレーのコンクリートの打ちっ放し、床もグレーのリノリューム貼りだった。
 しかし、部屋の中に入った美弥は目を丸くした。錆びた鉄の匂いが鼻をついた。大きな部屋の中にはいろんな器具、というより拷問具の類いが並んでいた。それらを見た美弥はおもわず息を呑んだ。そして鳥肌が立っていた。
 まず、入り口の横の、三角柱を横にした「三角木馬」が目に入った。
 次いでゆっくり顔を上げると、目の前に天井から何本も鎖が垂れていた。
 そして、部屋の真ん中には大きな4本の杭が立っていた。 
 そのほか、太い丸太が空中に吊られていたり、手足をつり下げるのに使うのだろうと思われる皮のベルトが宙に揺れていた。
 壁面には鈍い銀色をした金属の輪が多数埋め込まれていた。
「いやっ」 
 喉の奥で小さく叫んだ美弥は、立ち竦んだまま動けなくなった。
「いや……止めて」
 恐怖の面持ちで逃げ腰になっている美弥は、部屋の隅にある目の前に白い色をした木馬の前に引き摺られ、立たされた。

 かつて、木星社で木馬責めの話を聴いたことがあった。そのときの説明では、女を責めるためのもので、全部木でできていて、跨らされると股間にそうとうな痛みを感じると教わっていた。
 特に木馬の上で股間を前後に擦られたりすると、血が吹き出たり、股が裂けたりすると言われたことを思い出した。
 美弥の足はガクガクと震えていた。
「ふふ、怖いか?……これに乗るんだぜ」
 これから股がされる部分は断面が正三角形をした樫の木でできていた。しかし、三角形の頂点は鋭く尖っていなく幅二センチくらいの平らな面になっていた。横から見ると背の中央部は、女性の股間のカーブに似せて緩やかな弓形の凹みになっていた。ただ、そのカーブの表面は滑らかな曲面ではなかった。近づいてよく見ると、二センチくらいの高さの凹凸が波のように連続していた。
 また、木馬全体の表面には白いレザーが張ってあった。
 跨る部分のレザーは薄く黄褐色に変色していて、何度か使われたものらしいことがわかる。多くの女がこの上で泣かされたのだろうか。
 木馬には幼児が使うオマルのように、木製のシンプルな首らしきものと掴まるような横棒も出ていた。後ろには尻尾のような棒が立っていた。

「さあ、デカパイのお嬢さん。……その前に、お楽しみの時間だよ」
 新藤は後ろ手に縛られた美弥を仰向けに床に突き倒した。豊満な乳房を揺らし、ドサッと尻餅をついた。
「あっ……」
 美弥は崩れた足を揃える間もなく、男の手によって身体に残っていたパンストが脱がされていった。男は楽しむようにクルクルと丸めながら足首から引き抜いた。
 そして今度は失禁でぐっしょり濡れたピンクのパンティに手をかけ、ゆっくりと下げていった。
 黒い翳りが現れた。
 気持ち悪く、なま暖かく包まれていた濡れた股間が急に涼しくなった。足首から抜き取られたパンティは投げ捨てられ、湿った音を立て、床に張り付いた。 
 美弥は膝をしっかり閉じていたが、脅えた目でずっと男を追っていた。
 男は美弥の床に落ちた尿臭に塗れたパンティを手に取り、そっと裏返した。薄黄色に滲みたピンク色のパンティの底の部分が舟形になっている。男は舟形の部分と美弥の顔を見比べている。
「止めて。……見ないでよ」
 美弥は恥ずかしくなって、強い口調で叫んだ。
「ふふふ……なんだ、ずいぶん汚れているじゃねぇか。……やっぱり、女だなぁ。縦に濃い染みが付いてるぜ」
 そういって美弥に秘裂のあたっていた部分を見せた。
 濡れたピンク色のパンティの舟形の中心に、くっきりと黄褐色の縦筋が付いていた。
「やめて」
 男は染みの部分を鼻に近づけて、無言で美弥の顔を見た。思わず美弥は顔を顰めた。
(丸一日穿いていたんだから……しかたがないわ。……健康な女はみんなそうなるものよ)
 美弥は自分を納得させた。
「やっぱり若い女は違うぜ。……いい汚れ具合だよ。……これは記念にもらっとくか……」
 そういってパンティを再び床に放り投げた。
 そして、リノリウムの床の上に全裸で横になっている美弥の足下に、男がにじり寄った。
「いい肉付きだ……」
 男は美弥の足に手をかけた。美弥は捕まれそうになった足をバタつかせたが、むなしく宙を舞うばかりだった。
 男は美弥の片方の足の上に尻を落とし、もう片足を掴んで持ち上げ、肩に担いだ。九十度近く両足が開いてしまった。
「さぁて、ご開帳だ」
「いやぁ……」
「おやぁ、……これは、また、……ずいぶん毛深いなぁ」
 片足の太腿を抱きかかえたまま、股間を覗いた男は、美弥の秘裂に顔を近づけていった。
 美弥の漆黒は濃くて、大きな逆三角形をしていた。綺麗な顔立ちに似合わず、ピンピンと跳ねていて、いわゆる上品さは感じなかった。アナルの周りはもちろん、太股の付け根まで細かい毛がいっぱい生えていた。
 男は毛足の長い茂みをかき分け、女の泉を探った。
 左右の小陰唇が絡むようにまとわりついて、しっかり秘裂を閉じていた。それを指先で縦に数回上下しながら寛げると、ゆっくりと名残惜しそうに左右に離れていった。
 女裂の回りには、先ほどのマヤの竹の鞭によるだろう赤紫色をした斑点が数カ所見られた。
 男は女裂に鼻をぐっと近づけて大きく息を吸って臭いを嗅いだ。
 美弥の女裂は丸一日パンティの中で蒸れていた上に、先ほどの失禁で、酸えた尿臭とチーズ臭の混臭を放っていた。
「くっせぇっ!」
 男は叫んだ。

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