〈狂育〉-22
「お…ズズッ…お兄ちゃん…んぐ……お腹…い…ヒック…痛い……」
肉棒への奉仕の話をしている最中、あろう事か腹痛を訴えるとは不届きな妹である。
これは如何に子供とはいえ許しがたい言動であり、手厳しく指導しなければ我が儘な牝に育ってしまう。
長髪男は亜季の頬を軽く叩くとギロリと睨み付け、次の言動如何では更なる暴力も辞さずと右手を上げた。
「う…あッ…ああ……グズッ…あぁぁッ」
亜季はお兄ちゃんの心意を汲み取ったのか、しっかりと両手で肉棒を握ると泣きながら舐めた……言われた通りにカリ首や尿道口を舐めるという健気さをみせるも、やはりその舌使いは下手くそでぎこちない……。
『さっき嬉ションしたのにまだトイレに行きたいの?なんで全部出さなかったんだよ、バカ』
「えぶッ…んひ!ズズズ…!」
腹部が鳴らす音は濁音に変わり、それにつれて鳥肌の範囲は見る間に拡がっていった。
ほんの数滴の浣腸液の注入だったが、その効果は覿面である。
(これくらいで漏らすなよ?まだまだ虐めてやるんだからな)
「んぷぉッ!?やあッ!!お兄ちゃんやだあッ!!」
いきなりダイアルを最強に回すと、亜季は揉んどり打つように小便の海に尻餅をつき、股間を押さえて悲鳴をあげた。
いくらローターによる刺激が強くても、お兄ちゃんのおチンチンを手放すなどもっての他。
長髪男は震動を止めて亜季を抱き上げると、少し険しい表情を作って顔を突き合わせた。
『……お兄ちゃんのおチンチンを離したら駄目じゃないか。なんで離したの?』
分かりきった答えを期待して、長髪男は詰め寄った。
亜季が快感に目覚めているのは明らかである。
だが、それを亜季自身の口から言わせ、思い知らせてやるのも躾というもの。
腹部をギュルギュルと鳴らしながら泣き崩れる寸前の亜季は、唇をギュッと噤んだまま小刻みに首を振るだけ。
ここまでにされて尚、堕ちてしまう事だけは避けたいと必死になっていた。