〜 情報その７ 〜-3
さて、私たちが作る素材には『音』もありました。 効果音という脇役ではなく、主役に音をもってきた『音ゲー』を作った先輩もいます。 画面背景はマスターベーションの様子が流れています。 様々に体位を変えながら股間をくじって嬌声をあげる女の子。 上から振ってくるバーに併せてキーボードを叩くことで、マスターベーションに効果音がつきます。 『あっ』『んっ』『んくっ』といった短い吐息から、『あはぁんっ』『いいよう』『ふぁああ〜』のような歓声、さらには『ちゅぷっ』『じゅぶ』に類する膣や陰唇の湿り気から『ぶっ』『ぷぽっ』のようないわゆる『マン屁』や『おなら』の音まで揃っていました。 バーが連続で落ちてくるシーンでは『あんっ、あ、あ、あ、あふっ、ふぁっ、んっく、んくっ、いっ、いいっ、いぐっ、あああああ〜〜』と淫らな声に合わせ、背景画像の少女の右手が膣に激しく出入りして、見ていて目をそむけたくなるくらいの、本気のマスターベーションです。 つまるところ学園における『音ゲー』とは、１つの自慰が約１分で、すべてのバーを正確に刻むことで恥と絶頂を掻く映像が完成する……そんな猥褻なゲームでした。
なお、１回目のプレイは『バー』と『背景の自慰画像』が両方表示されます。 これをクリアするのは当たり前だそうで、真剣勝負は２回目です。 画面から『バー』の表示が消え、背景の自慰映像のみで『喘ぎ声』や『膣の湿り気』の効果音を正しく打ちこまなくてはいけません。 つまり、１回目で喘ぐポイントを全て記憶（あるいはバーの配置を完全にコピー）し、２回目に望むように、ということです。 アホでしょうか？ そんな無茶なプレイ、出来る訳ないですよ。 【Ｂ２９番】先輩も【Ｂ２２番】先輩も『このゲームだけはクリアできる気がしない』といってました。
オーソドックスな『ＲＰＧ』が多数ある中、先輩が見せてくれたゲームは『短寿命と禁自慰の呪いをかけられた女性の一族が、呪いをかけた魔物を倒すために闘う』というファンタジーです。 自分だけでは魔物と闘えないため、主人公は男性の『Ｘ型精子』を購入し、セルフファックで妊娠、出産をします。 『Ｘ型精子』は優秀なほど高価で、一財産なくては最下層の精子すらままなりませんが、幸い魔物を倒して得られる報奨金は莫大です。 戦いを繰り返すうちに、自然とお金は貯まります。 子供は全て女性ですが、呪いのせいで成長が早く、生後一か月で戦えるようになります。 で、母と数人の娘で弱い魔物を倒し、報奨金でより高価で優秀な『Ｘ型精子』を求め、より強い娘を産むうちに自分の寿命が来――この一族は３年を超えて生きることができません――、解呪を子孫に託します。 いつか呪いが消え、最高の自慰が出来る日を夢見て、『私のオマンコを越えてゆけ』といって亡くなる最初のヒロイン。 連続する自己妊娠、出産の苦しみを含め、女性最大の尊厳である自慰を封印された一族の悲哀が籠った一言といえましょう。
主人公が次々死んでゆく中、一族はどんどん強くなり、やがて呪いをかけた魔物を倒すものの、実は黒幕が――というように、システム的、ストーリー的に一癖も二癖もあるゲームだそうです。
続いては『放浪系』という、一見して目的が分からないプログラムです。 いや、最後まで通してプレイしても分からないので、目的なんてないんでしょう。 主人公は服を着た無表情な少女で、自分の部屋から出ようとしません。 どんな操作をすればいいか分からないまま布団に入ると、夢の世界に旅立ちます。 そこでは『縄の世界』『鞭の世界』『蝋の世界』『打の世界』『畜の世界』『吊の世界』『浣の世界』――様々なＳＭ的な調教、躾をテーマにした世界がありました。 例えば『縄の世界』では、後手小手縛りや亀甲縛りに喘ぐ女性が背景になっていて、縄で戒められたまま這ったり、胡坐をかいたり、悶えるオブジェクトが彼方此方に散らばっています。 その中で『縄を本気で嫌がっている』オブジェクトを探すと、少女は『縄』をゲットします。 この『縄』はいつでも使用できて、使用すると『全裸亀甲縛り』のキャラに変化して、異世界を歩き回れます。 縄を纏って何が変わるって、歩くときに『ギシギシ』と身体が締め付けられる効果音が加わるだけ。 効果を含めゲーム中にヒントなど一切なく、すべて行き当たりばったりでプレイせざるを得ません。
最終的にすべての世界でオブジェクトを集めると、主人公は夢の世界に行けなくなります。 代わりにベランダに出られるようになるので、ベランダで『セルフ縄露出』や『セルフ浣腸』、『セルフ蝋垂れ』に『セルフ鞭』をします。 すべてのオブジェクトを実行に移すと少女は初めて絶頂できるのですが、絶頂時も無表情のまま。 潮を延々吹くうちに舞台が暗転して、ゲームオーバー。 最初から最後までよく分からないゲームでした。