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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 情報その7 〜-2

 三つめのプログラムは『ノベル』で、クリックするとテキストが進み、画面が切り替わったり音楽が流れたりする文章ゲームでした。 主人公の全裸な少女には立ち絵が無数にあり、髪型、目許、表情、仕草ときりがありません。 テキストの冒頭で鏡を前にお化粧をするシーンがあるのですが、乳首の色合い、おっぱいの張り、陰毛の抜き痕、陰唇の襞にまでこだわって身繕いして、その1つ1つに差分があるから驚きです。 少女はキリッと納得ゆくまで自分の裸に手を加えてから、誰かが用意してくれた食事をとり、人の気配がない街を抜け、無人の学校へ行き、1人ぽっちで屋上へ昇ります。 そして、屋上にから眼下に広がる群青色の街並みに向かって『生きてる人、いますか――』と呟いたところで、静かに画面が暗転しました。
 ここでお試しプレイはお終い。 全部プレイする時間なんてありません。 【B29番】先輩が教えてくれたんですが、少女は『完裸の人しか認識できない障害』を持っていて、世界で自分以外の人間を認識できないそうです。 そんな雌の本性を忘れた世界において苦しむ少女が、このノベルのテーマなんだとか。 ……ストーリーがもつ意味はよく分からないものの、素材を頑張って作っておけば、こういうプログラムなら私にも作れそうな気がしました。


 10分ほどプレイしたところで、次のゲームジャンルは『シミュレーションRPG』です。 突然旧世紀のクマモト市に現れた幻獣を、徴兵された女学生が自分を鍛えて倒してゆく――あらすじはこんなところでしょうか。 幻獣には特殊な装甲があり、至近距離で吹いた絶頂の『潮』でしか倒せません。 なので女学生は自慰寸前の発情した状態で、敵間近まで潜り込む能力が要求されます。 更には一度絶頂したとして、次の幻獣を倒すため、即座に再度絶頂寸前まで何があっても昂ぶる変態性も必要です。 ということで、育成パートでは『鞭打ち』で耐久を、『浣腸我慢』で忍耐を、『ディルドウ抽送』で攻撃を、『オケツ振りダンス』で体力を、といった具合にパラメーターを上昇させます。 シナリオパートでは学校内をウロウロして、他の女生徒と会話したり、互いの訓練に参加したりして親睦を深め、フラグを立てます。 
 鍛えた女学生が淫汁を垂らしながら、クライマックスのクマモト城攻防戦で50匹以上の幻獣を倒す――数時間の間に攻撃を潜り抜けながら50回の絶頂した潮を幻獣に浴びせる――と『淫乱舞踏賞』が貰え、幻獣の秘密に近づけるといった難度の高い攻略もあり、何度もプレイして飽きさせない工夫が高ポイントとのことでした。


 今度は『アクション』で、舞台は山の上にある寂しい洋館です。 重度の露出癖があり(時代背景は、現代と異なり露出が悪とされているようです)、精神治療で脱衣できない暗示をかけられた少女が、天井から振ってきたせむしのハサミ男【シザーマン】に、服を切り刻んで全裸にしてもらうという内容でした。 最終目的が全裸になること……そういうのもアリなんですか……。
 ただ、これだけじゃゲームになりません。 何もしないとシザーマンは少女に興味を示してくれないため、ゲーム内のギミックでどうにかしてシザーマンの気を引きます。 例えば思いきり足を広げたM字開脚姿勢をとり、足の指でピアノを弾く。 オウムの鳥かごから放し、股間に餌を載せてつついてもらう。 ずっと同じ場所でお尻を振り続け、シザーマンに気づいてもらう等。 そうやってシザーマンを呼び、少しずつ肌が露わになるにつれ、主人公が可能なアクション――大股開きやアナルオナニー、ベリーダンスやオナラ、床オナニーなど――も増えてゆきます。 最後は無事全裸になって『クリトリス・オナニー』が出来るようになり、時計塔に登って12時ちょうどに絶頂をすればゲームクリアという、総プレイ時間15分の作品でした。


 『情報技術』にかんする先輩方の特別講義は、今回に限ったことではないですが、既に完成した先輩方の作品鑑賞がメインです。 どうやったらこんな発想ができるか、正直いって見当もつきません。 ただ、そこはかとない哀愁や、自分がこんなものを造らされるのかっていう恥ずかしさはあるものの、鑑賞自体は楽しくないというと嘘になりますね。 既にある程度達観しちゃったからかもしれませんが、『女性である』ことが貶められている内容よりも、情報という刺激を愉しむ気持ちの方が先に立ちます。




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