第5話 誘惑のストッキング-3
「ねえ陸人君・・・この前おばさんにした事覚えてる?。マッサージの事・・・・・・。おばさん本気でそう思ってたと思う?」
「だって・・・おばさんが気持ち良いて言うから・・・・・・」
「気持ち良かったのは、陸人君の方じゃ無いの?。もしかして・・・本気でおばさんが気づかないとでも思ってたの?。陸人君が、おばさんの足でしていた事・・・・・・」
「そ・・それは・・・・・・」
もう、彼は言葉にする事も出来なかった。
それくらいに、彼の神髄を突いた私の言葉だった。
ただ、彼が観念する事により、事は進みやすくなった。
これからは遠慮する事なく、彼の性と本気で向き合う事が出来るのだ。
「さあ・・・その両手を離して・・・・・」
私がそう促すと、彼は俯いたままだが、素直に応じて両手を膨らんだ股間から離した。
さらに間髪入れずに、私はその膨らんだ股間に、再び左手を置いた。
「おばさんはね・・・あの時の事を怒ってる訳じゃないの。むしろ嬉しかったから、気づかないフリをしていたの。陸人君があんな風になったのも、おばさんの事を想ってたからでしょ?」
私は彼の物を、ジーンズの上からゆっくりと摩りながら話した。
相変わらず彼は俯いたままだが、歯を食いしばる表情にも見えた。
「例えそれが、おばさんの履いているストッキングに対してでも・・・陸人君が気持ち良さそうにしてる表情は、見ていて嬉しかったの。まるでおばさんが陸人君に愛されてるみたいで・・・・・・。」
摩りながらも会話は続けたが、その間にも改めて感じる彼の物。
あの時に、足裏に感じた感触と同じ様に、はち切れんばかりに悲鳴をあげてる様だった。
やはり、13歳の少年とは思えない巨根。
その物が、私の中で往復する瞬間を、たまらずに思い描いた。
彼の物を摩りながら、同調する様に、再び私自身は溢れ出していった。
「はあ・・・はあ・・・・・」
私の手つきに我慢できなくなったのか、彼は静かに息を荒らしていた。
「ねえ・・・こういう事されると、本当は気持ち良いんでしょ?」
彼は私の表情を伺おうともせずに、黙って素直に頷いていた。
「でもね・・・大人になったら一人だけ気持ち良くても駄目なの。誰かと一緒じゃなければ成立しない時もあるのよ」
その言葉を掛けると、私は彼に対する行為を止めて、白のつば広の帽子を脱いでサングラスも外した。
その瞬間に、クリアーブランに染めたばかりのセミロングの髪はなびき、一瞬にして彼は私の虜になる様に振り向いた。
「さあ・・・もう一度おばさんのストッキングを触って・・・・・・」
私は振り向いた彼の表情を真剣な眼差しで見つめると、再び彼の手を握りしめて、一緒に黒いストッキングを履いた太ももの内側へと滑り込ませた。
さらに、履いているタイスカートをたくし上げる様に大胆にも、パンストのセンターシームを触らせる様に、彼の手つきを誘った。
そのセンターシームの股間部分を触った瞬間に、彼はある異変に気づいたのだろう。
彼は驚きの表情で一変した。
「これはね・・・おばさんがお漏らしした訳じゃないの。陸人君がおばさんを気持ち良くさせてこうなったのよ。さあ・・・もっと激しく触って・・・はあ・・・はあ・・・・・」
「お・・おばさん!」
彼は私の言葉に触発されたかの様に、握りしめる手を振りほどくと、まるで箍が外れたかの様に、無我夢中でパンストのセンターシームをなぞり始めた。
時折、彼の指先が敏感な一点に当たる瞬間。
私自身は止めなく溢れ出した。
「そうよ・・・おばさんをもっと気持ち良くさせて〜!」
私はたまらずに、運転席のシートを倒すと、彼を抱きしめる様に胸元へと顔を手繰り寄せた。
自然と重なり合う、お互いの身体。
同級生の母親と、その友達の関係をかなぐり捨てるかの様に、私は乱れた。
だが、その一時を遮るかのように、すぐに邪魔は入った。
ブロロ〜ン!・・・・・
一台の車が、私の車が止めてある近くに、けたたましいエンジン音と供に駐車した気配を感じた。
むしろ、私が運よく運転席を倒した事により、行為を見られずに済んだ事を安堵するしかなかった。
私達は気配を消すかの様に、行為を止めて静かに抱きしめ合った。
その間にも感じるお互いの鼓動。
本来なら、決して見られてはいけない事なのだが、私は彼と一つになる様な一体感を噛み締めて、幸せも感じていた。
ブロロ〜ン!・・・・・・
私の車の近くに止めた意図は分からなかったが、一台の車は再びけたたましいエンジン音を響かせながら、駐車場からすぐに立ち去った。
それでも、お互いは抱きしめ合う事を止めなかった。
その余韻は、二人の気持ちを近づけていたからだ。
「ねえ・・・陸人君は、もっと気持ち良くなりたいの?」
その気持ちに答える様に、私は彼の耳元で囁くように切り出した。
彼は言葉にする事なく、私の胸元に埋める顔を縦に振りながら答えた。
「だったら・・・大人のルール分かってるよね?。おばさんと一緒に気持ち良くならなければ駄目よ?」
私は、胸元で甘える彼を振り払う様に、目を見つめながら訴える様に話し掛けた。
「おばさんも、僕と同じ様に気持ち良くなれるの?」
「ええ・・・そうよ。だから、これからおばさんと一緒に気持ち良くなれる場所に移動するの・・・・・・。もっと恥ずかしい事をするから、ここじゃ駄目なのよ」
一連の会話をする限り、やはり彼にはセックスの概念が無いのは分かった。
特殊な性癖により、本当の意味での性のはけ口を、彼はまだ知らない。
私はそれらを思い立つと、急いで運転席を元に戻して、再び白の幅広の帽子とサングラスを掛けた。
そして、彼の早春の扉を開こうと、アクセルを踏んで公園の駐車場を後にした。
−つづく−