制服-7
ちづるは同じ体勢のままだ。
息は荒いが、少しづつ意識が
戻ってきてるように見える。
ゆっくりとタクミを見る。
「、 、〜っ、 、、」
タクミは少し気まずそうに
ソファーを拭きながら言う。
「 ぁーー、、
なんか、、 凄い、
興奮 させちゃったー?
みたいな? ?」
「、 〜っ、 ぅ 。」
「でもほら、、
少ししか 汚してないし、
ね ? 」
「〜っ、 、 、」
ちづるは恨めしい目で
タクミを見ると、小さく呟く。
「、 、 嫌い 」
「え ?」
あ 。
ヤバい
怒らせた
「〜っ、 ふ、 っ
タクミ君 嫌い 〜っ、 」
「怒んないでよーー
確かに、、まーー、、うん。
強引だったっけ? 俺、、」
「〜っ、 〜っ、 」
「、、制服であんなに、
興奮しちゃうとは 」
「〜っ!! 〜っ、」
「や ! 嘘だよ、
ぇーーと、、 だから っ 」
タクミは
なんとか言い訳をしようとする。
「、、気持ちよくなかった?」
「〜っ、 、、」
「気持ち良かったなら
いいじゃん。
それに、俺、 、、」
「 〜っ ? 」
「ちづちゃんが、
制服の匂い嗅いでる姿
どーしても見たかったんだもん。」
「、 〜っ、なんで?」
「、 、 、、まぁ、
性癖? かなーー」
「、、 、タクミ君 て 」
「?」
「 〜っ、 変態だったの?」
「、、うん。
ちづちゃんと、一緒〜。」
「、っ、 、、、」
その時、ちづるは
くしゅん! とくしゃみをした。
「ぁ、。やっぱ 寒い? 」
タクミはちづるのパジャマを持つ。
「起きて、、これ、着よ?」
「〜っ、 、、ん 」
ちづるが上半身を起こすと、
タクミはすぐにパジャマを着せた。
まだ怒っているか確かめる為、
ちづるの顔を覗きこむ。
ちづるは
タクミとは目を合わそうとせず、
モソモソと自分でパンツを履く。
ズボンも履いた後に
うつむいたまま静かに言う。
「、 、 、、寝る。
おやすみ。」
ソファーからすぐさま立ち上がり
タクミに言うと、寝室へむかう。
タクミは慌てる。
「ぁ、! 俺も、 、」
そう言って急いでパンツをはいて、
部屋着を着て、ちづるを追う。
タクミが寝室に来ると、ちづるは
布団の中でうずくまっていた。
タクミに背を向けて壁にピッタリと
くっついている。
タクミも布団に入ると、
ちづるの背中にくっつく。
ちづるの肩をさすりながら謝る。
「本当、、ごめんって、 」
「〜っ、 、 、、」
「もう本当に嫌いなの?」
「〜っ、、 だって、 」
「 ん?」
「〜っ、、 変な自分
見せたくないって、、
言ったのに、、。」
「ちづちゃんは変じゃないよ?」
「 〜っ、 でも、、
覚えて ないから、、」
「 ? 何を?」
「 〜っ、、 、」
「 ?」
ちづるは、
制服を鼻にかけられて
その匂いを吸い込んだ事を思い出す。
しかし、それから数秒後の自分が
うまく思い出せない。
自分が、どんな状態だったのか。
タクミに聞きたい気持ちと、
そんな自分を忘れてほしい気持ちが
交互にやってくる。
記憶が飛ぶほどの快楽を
始めて味わった。
それは、ちづるの中で
漠然とした不安になっていた。
「、、なんでも、、ない。」
「 ? 」
ちづちゃんの恥ずかしい姿なら
いっぱい見てるのに
なんでこんなに
怒るんだろ
、 、 、でも 確かに
制服は強引だった かも
「ちづちゃん、
ごめんって、、 、、。
っ はーーー 」
「 ん、 。
もう、怒ってない、、。」
「、、 本当?」
「うん、、。」
「じゃあ、こっち向いてよ。」
「、 、 、、 ん、。」
ちづるはモソモソと布団の中で
動き、タクミの方に身体をむける。
「ちづちゃん、 、」
「タクミ君。
ぁの、 、、」
「 んっ?」
「、、私も、ごめん。」
「 ? 何が?」
「、 、〜っ、さいご、」
「 ? 」
最後?
「、 、、気をつけるって
言ったのに、 、ぁの、、」
「 ぇ? 」
もしかして
漏らした事?
「、 、 〜っ、、 」
「 、、 、。」
この人 本当
真面目だ
自分の言った言葉に
責任持とうと してるのか?
〜っ やば
、、って、
笑ったら 駄目だよな
「今度気をつければ大丈夫だよ。」
「 、 、、うん。」
「 寝よっか?」
「 ん、。
ぁ、 。」
「 ん?」
「、 、 、、寝る前に、、」
「 うん、? 」
「 抱っこして。」
「、 、 、、ふふっ
うん。 」
タクミはちづるの頭を抱え込むように
抱っこした。
しばらくして2人は眠りについた。