秘密-1
ちづると隆史がカラオケ店で会った日。
友達とラーメン屋に行き、
帰ってきたタクミは
ベッドに座りながら1時間ほど
テレビを眺めていた。
ポツリと言う。
「 ぁ、、。
家 か。」
どうやって帰ってきたっけ
なんか記憶が ない
ちづちゃん
どこで 旦那と
会ってたんだろう
レストラン?
喫茶店?
まさか ラブホ ?
「んな訳、ねーーか、、。」
あんなに嘘が下手なんだから
そんな器用な事
できる訳 ない
「、 、 、、 」
でも もしかして
定期的に 会ってたりとか
してんのかな
俺が 家に行ってるから
外で とか
「、 、、いやーー、、、
そんなそぶり、、
なかったし。」
ほとんど毎日一緒にいる
様子が変だったら
気がつくはずだよな
「、 、、はーーー
もーーーー、 、、」
タクミはベッドに寝転んだ。
天井を見て、考える。
「、 、、
やっぱり、 ちょーーー
秘密主義ーーー、、、 。」
会うな とか
俺 言わないし
話し合う事も あるだろーし
なんで いつも
聞かなきゃ 答えないっつーか
何も 言ってくれないんだろ
俺 ちづちゃんの
何 ?
タクミがそんな事を考えていると、
スマホが鳴る。
タクミはモソモソと気だるそうに
動き、学生バッグから
スマホを取り出す。
ちづるから、
ラインでメッセージがきた。
【今日も寒かったね。
バイトだったんだっけ?】
「、 、 、、。」
俺がバイトだと思ってたから
駅で 旦那と会ってたのか?
タクミは返事送る。
【友達とラーメン屋に行ってた。
駅の、南口の。】
【そーなんだ(*^^*)
寒い日のラーメンいいね♪】
「、 、 、、 。」
相変わらず ちょーー鈍感
南口で 見てんだよ!
「、 っ、はぁ、、。」
【行っていい?】
【うん(*^^*) 泊まる?】
【泊まる。】
【じゃあ、待ってるね。】
「っ、 はーーー、、
、 、 、、、。」
ちづちゃんは
嘘が下手だし
聞かれたら 答えると思うけど
タクミは色々と考えながら、
家を出た。
ちづるの家のインターホンを押した。