新しい玩具-9
タクミはちづるの頭を抱え、
抱きしめながら、片方の手で
ちづるのお尻をパジャマの上から撫でる。
ちづるが言う。
「? 、、なぁに?」
「 ん?
おねしょ。してないか確認。」
「、っ、は!?」
「怖い夢見たんでしょ?
おねしょ、
しちゃってないかなーって、、」
「〜っ、!
する訳、ないでしょ!?」
「えーー? そう?」
「タクミ君っ!
私を、〜っ、、
なんだと思ってるの!?」
「そんな怒んないでよー。
ごめんー。」
ぇえーー?
っつーか
俺の前で
よく漏らすのに
彼女の中では
おねしょは別部門
なのでしょうか
〜っ やべ ウケる
「〜っ、、 〜っ、 」
「ごめんってーー。
いや、ほら、、エッチの後
気を失うように
寝ちゃったからさー。」
「〜っ、、 、〜っ、
、 、、。
パジャマ、、
ありがと。」
「ん ?」
「汗も、、
拭いてくれて。」
「ふふっ、、 うん。」
「、 、、。
タクミ君、
エッチの前にやったやつ、、
何だったの?」
「 ? エッチの前?」
「なんか、指を、、
お腹の所で、 、」
「、あー。 あれ?
ローター入れながら揺らしたら
気持ちいいかなーと思って。」
「 ? そうなの?
揺らす? 」
「ポルチオ って、
聞いたことない?」
「 ?
ポル、、? 」
?
?
あ、 。
なんか、、
聞いたこと あるかも
どこで だっけ?
そうだ 、 、
雑誌で 昨日かな ?
立ち読みして 書いてあった
「ぇーーと、、
ロシア料理?? 」
「、、、。
それ多分、ボルシチ。」
「 あ 。」
「っ はーー。
あのさぁ、、、。
それ天然なの? 計算なの?
ちづちゃんてーー、、
ほんっとー 面白い。」
タクミはそう言って
少し呆れながら笑っている。
ちづるは勘違いに、
恥ずかしそうにしながら言う。
「〜っ、 ん でも
面白いなら 良かった。」
「 ?」
「あ、。
さっきの怖い夢はね ?
タクミ君の事、
嫌いになる夢だったよ。」
ちづるは、少し仕返ししたくなり
そう言った。
タクミが言う。
「、 、、ふーーーん。」
「ふふ、、っ、
怒った?」
「別にーー。」
「ふふふっ、、 」
ちづるはまた、タクミの匂いを
吸い込む。
そのまま目を閉じて眠ろうとする。
タクミが静かに言う。
「もう
怖い夢、見ちゃ駄目だよ。」
「ふふっ、、
そんなの
コントロール出来ないよ、、。」
「、 、、。
さっきも、言ったけど、、」
タクミはちづるの耳元で
囁く。
「ずっと、一緒にいよーね?」
「、、っ、 、」
タクミはそう言うとちづるの
前髪をかきあげて、
ゆっくりとおでこを撫でる。
ちづるは胸がいっぱいになり、
また泣きたくなった。
それを隠したくて、
布団を頬までかけて、
タクミの胸の位置でうずくまった。
翌朝。
目覚まし時計が鳴る前に、
ちづるは目を覚ます。
タクミはまだ寝ている。
外は、雨だった。
雨の音のする和室で、
寝起きのちづるは
ぼんやりと天井を眺め、
今日1日のする事を考えた。
隆史の顔が、
うまく思い出せない気がした。