関係-3
「まさかとは思うけどその男。
鼻血の事も
その女に言ったの?」
「 ぁーーー、、。
んーー、、
まぁ、、 」
ちづるは気まずそうに
伏し目がちに微笑む。
タクミが言う。
「 言ったんだ、、。」
「ん、、
仲良しだったみたいだから、、。
その2人。」
体勢を変えて、タクミも
うつ伏せになる。
手に顎を乗せ、近い距離で
ちづるをじっと見ながら聞く。
「どんな風に聞いたの?
ちづちゃんは、その女から。」
「 え?」
「鼻血の事。」
「、 、、っ んー、、?
、 、、。
言わなきゃ 駄目? 」
「過去も全部、知りたいって
言ったでしょー?
っつーか、ここまで聞いたら
全部聞かなきゃ、気持ち悪い。」
「そうだよ ね。
ぇーー っと、、。
『エッチの時、
ハプニングあったの聞いちゃった』
って、言われた。 」
「 はぁ? 何それ。
その女は、からかってきたの?」
「からかって、、?
え、私を? 」
「 うん。」
「んーん、、。
そういう感じじゃ、
なかったと思うけど、、。
あれ?
どっちだったんだろ。」
「、 、、。」
「なんか、今思うと、、
ふふっ 」
「ん?」
「んーー?
その先輩が
私をからかったんだとしたら、、。
鼻血で笑われるのは、、
運命なのかなぁ。
子供の頃から、、。」
「、 、、。」
ちづちゃんが
前によく言ってた言葉
『 誰にも 言わないで。』
、 、 、、。
なるほど ね
っつーか やっぱり
嫌な女だよな そいつ
普通 そこを
わざわざ本人に言ってくるか?
性格悪い先輩だったって事か
あ 、。
もしかしたら
ちづちゃん 美人だし
女同士の嫉妬が
あったのかもしれない
ちづちゃんが
気がついてないだけで
「、 、、、。
今日も、寒いね。」
ちづるは布団の中でモゾモゾと動き、
タクミの胸にくっつこうとする。
タクミはちづるの動きを読み、
ちづるに胸をかして、
再び自分の頭を手で支え起こす。
「、 、、。
タクミ君は、 、」
「 ん?」
「 ぁ、。
ううん
やっぱ、なんでもない、、。」
「それやめてよー。
気になる。」
「 、、 ごめん。」
「なぁに?
なんて言おうとしたの?」
「、 、、 ん、 」
「ちづちゃーーん?」
「、 、、もし
別れる時がきちゃっても
言わないでほしいな って、。」
「 え?」
「 、ぁ 。
ぁの、、」
「、 、 、 、、。」
別れる時 ?
、 、 、、 。
「タクミ君はっ、、
言わない、よね!?
、 、、〜っ
失礼な事言ってごめん。」
「、 、、こないよ。」
「 え?」
「別れる時なんて、こない。」
「、 、、、ぅん。」
「もし、別れる時がきたら、、」
「 ?」
「大声で叫ぶ。
常盤ちづるは、エッチする時
おしっこ漏らすし、
鼻血もよく出すって。」
「、!? 」
「 ぁーー、、
スピーカーも使おう。
駅前の所で叫ぼーーっと。」
「、 、っ、!
ふふっ、ふ、、
なぁに、それ、 、、」
ちづるは
タクミが冗談を言ったと思い
クスクス笑う。
タクミは自分の胸の位置にいる
ちづるを見下ろす。
真剣な顔にちづるは一瞬ドキッとした。