っ-2
少し不機嫌になってそう言えば、啓は小さく笑った。
「まさか」
そう答えながら、私の裸になった上半身を少し離れて眺めた。
「ちょっとっ!」
恥ずかしくなって両手で隠せば
「見せてよ。俺の我がままの最高潮なんだから」
そう言って、優しい口調とは裏腹に
私の両手を拘束する。
「ごめんな」
何?
「2人の初めては思い切り優しくするつもりだったのに。
―――優しく出来そうもない」
そう言って啓は私の乳首を甘噛みした。
「はぁ・・・・ぁ」
やがて拘束を解かれた両手は、この男を離すまいと
私の乳首を舐めている男の胸をかき抱いた。
「け・・・ぃ」
思わず啓の名前を呼ぶと、唇は私の唇に戻ってきて
思いもしないような濃厚なキスに変わる。
「明日香」
切なく呼ばれた私の名前は
ついこの前まで同僚で同期で。
今は、私の恋人の声だ。
その声に、思いもかけずゾクッとして
下着の中に手を入れる啓にすがりつく。
啓の指がゆっくりと私の中に入ってきて
私は大きく息を吐き出した。
「痛いか?」
「ううん。気持ちい・・・ぃ」
その言葉を言い終わる前に
グィッと奥まで入れた指が私の中をかき回した。