若い男-6
花弁をまさぐる指の動きが止まった。
「望未さん。あそこも舐めていいですか?」
自分がして欲しいことを察している訳ではないだろうけれど、実に良いタイミングだ。
「舐めたいの?」
本当はすぐにでも舐めて欲しいのに、わざわざ余裕ぶってみた。
「う、うん」
「うふっ、いいわよ」
言い終わらないうちに、和真は股間に潜り込んだ。
太腿を開くと、モワッとした性器臭が漂った。シャワー後のためかボディーソープと思われるフローラルな香りが混じってはいるが、それ以上にオマンコ臭とでも言おうか、女性器から発せられる独特の臭気が鼻をついた。それもそのはず、そこは大量の愛液が溢れていて、その滴はアナルをつたいシーツを濡らしている。
間近に見る望未の女性器は、今まで和真が見てきたそれとは様相が違っていた。色形に個人差はあるとしても、ここまで差があるとは・・・
舐めたいと申し出てみたものの、自分の想定していたモノと大きく違っていたオマンコ。
瞬間、舐めるのを躊躇してしまった。
色はやや黒ずみ、ビラビラはしわくちゃで同年代の娘よりも大きくグロテスク。そこにフェロモンが混じった性器臭が漂うのだから、委縮してしまうのも当然か。
それでも意を決して顔を近づける。望未の体温を感じる距離まで近づくと、より強い性器臭が鼻腔を襲う。が、和真は臭いにかまわず膣穴めがけて舌先を向ける。
「あああっぁああん」
これまでとはまた違うトーンの喘ぎ声。
「あああっ、あふんあんふぅん」
和真の舌の熱さを感じ、ベロベロと動く舌の動きに合わせ自然と腰がクネクネとうねってしまう。
決して上手いとは言えない和真の舌技だが、それでも不倫と言う今まで経験したことの無い背徳感と、加えて久しぶりのSEXということから半端ではない感じ方をしている。望未自身もこれまでに無い快楽に酔いしれていた。
「あぁぁぁっ、イイのぉ。気持ちいぃぃ」
ペチャペチャと淫靡な音が下半身で奏でられている。聴覚的な刺激が、ここまで興奮させる効果があることなど初めて思い知った。
夫との営みは、半ば義務的な行為であると自分に言い聞かせていた。結婚当初は、お互いに燃え上がり、夜の営みの快楽を楽しんでいたこともあったが、次第に義務的な行為へと傾いてしまっていた。いわゆる倦怠期。
全く感じていなかったわけではないし、それなりの快感は得られていたが、積極的にSEXを楽しもうという気にはならなかった。
だからSEXでこんなに気持ち良くなったのは本当に久しぶりだった。
「早く、早くー入れてぇ」
舐め続ける和真に向かって、無意識に次の行為を求めてしまった。
最後の一線『挿入』には、何らかの戸惑いや抵抗、躊躇いがあるものと予想していたが、その考えは全く浮かんでこない。逆に、一刻でも早く和真を迎え入れたい。その一点しか頭になかった。
「ごめんね。スキンだけは着けてね」
それでも避妊に対してだけは冷静だった。和真が射精コントロールできるか否かは別として、妊娠のリスク回避だけはしておきたかったからだ。
和真も避妊に関しては賛成だった。
望未の声掛けが無かったら、おそらくそのまま生で挿入していただろう。その場合、この気持ち良さからして長く持たずにイッてしまったに違いない。我慢できずに中出ししていた可能性が高い。
望未のことは多少意識してはいたものの、まさか今日、こんな関係になるとは全く予想していなかった。青天の霹靂と言ってもいい。
まさかのSEXに一番驚いているのは、他でもない和真本人なのだ。
そんな突発的な情事たった一回で、今の生活に支障が出るようなバカげたことはしたくもない。でも、この快楽に包まれたらば平静な行動がとれるかどうか甚だ疑問だ。そう思うくらい、この数時間は夢の様な一時だった。
和真はイキり立ったチンポを、望未の膣穴にあてがった。ずぶ濡れのオマンコは苦も無くすんなりとチンポを受け入れてくれた。
「はぁぁん」
深く溜息をつくような喘ぎ。
「ゆっくり、ゆっくりね」
望未は、挿入時、一気に突き抜かれるのも嫌いではないが、ゆっくりと沈み込むようにされることを好む。膣内がじわじわと圧迫される感じが堪らなく好きなのだ。
しかし、受け入れる蜜壺は吸い込むようにチンポを奥へ奥へと導いた。
和真もそのことに注意したつもりだったが、想像以上に滑らかなオマンコに自制出来ず、早々と奥深くまで捻じ込んでしまった。
「あはぁぁぁぁん」
望未の悩まし気な喘ぎ声にも刺激され、とにかく無我夢中で腰を振った。
ガンガンと力強いピストンに、パンパンパンと尻肉に腰を打ち付ける音が鳴り響いた。
「あんあんあんぁぁん、くぅぅぅはああ」
夫の手慣れたチェンジオブペースとは違い、とにかくパワフルに突きまくる。休むことなくひたすら突き続けることが出来るのは、やはり若さのせいだろうか。夫ならここまでパワフルに、しかも持続的に出し入れすることは出来ないだろう。
今までにない激しいピストンに、望未の喘ぎ声が止まらない。
「ああああっぁぁ、あーーーん、あんあんあん・・・」
和真にしてもゆっくりと挿入を楽しむ余裕などまったくなかった。とにかく腰を振ることしか出来ない。
そして、あっと言う間に射精感が高まって来た。このままではものの1分も持たないだろう。
「望未さん、ダメだ、出る、イッちゃうよ」
望未は、絶頂にはまだ到達しそうもない。
「ああっ、まだよまだよ」
このままでは絶頂は難しい。そう思い、自らクリトリスを擦り始める。
「はぁぁぁぁぁ−−−っ」
一気に快楽度が増した。そしてものの数秒で絶頂の手前まで持っていくことが出来た。
「ああああっ、イク、イク、イッちゃうのぉー」
「望未さん、望未さん」
「イクーーーーーーっ」
二人はほぼ同時に果てた。