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君が泣かないためならば
【女性向け 官能小説】

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「紗江子も。その合コンでいい男を見つけろ」
「・・・・」

啓はいつも私たち二人のことを気にしてる。

「啓はどうなのよ」
苦笑いして、紗江子ちゃんは話を啓に振った。

「俺はいいんだよ」

と、そんなことを言うけど。

「み〜んなで合コンしよう!」
この状況から抜け出さなきゃいけない。
私たち2人ともに。

「おぅ。しようぜ」

もうすぐ、人事異動。
もうすぐ、あの日から1年。
そんな私の心を読んで、2人はいつも以上に明るくその場を盛り上げてくれていた。

ありがとう。

今日は何も考えずに眠れそうだよ。

私はいまだに吹っ切れない恋に振り回されていた・・・



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