香水-4
SEXが終ると、
ちづるはすぐにパジャマを着る。
ばつの悪そうな顔をしている。
何故、嘘がバレたのかを考える。
その後、2人はいつものように
寝室へ行く。
布団に入るとちづるが言う。
「あの、タクミ君、、」
「んーー?」
「なんで、嘘が分かるの?」
「、、ふふっ、なんででしょー?」
「顔に出てる?私、、」
「さーー? なんでだろーね。」
「、っ、お願いっ!
教えて?」
「えーー?
どーしよっかなー。」
まぁ、教えた所で上手になるとは
思えないけど
あぁ、、 なんか
この必死な 目
ちづるは真剣に、タクミからの返事を待っている。
タクミは答えようとしたが、
ちづるの目を見ると、
少しからかいたくなり、こう答えた。
「腕だよ。」
「 え?」
「腕。
手、全体から出てるの。」
「、 、 、、、。」
「、 、、」
なんちゃってーーー
って、 、
え ?
タクミは、
ちづるがその答えを
本気にしない事を予想していた。
しかしちづるは真剣な顔をして
考え込んでいる。
掌を握ったりしながら
自分の腕を見て考えている様子だ。
ちづるは呟く。
「腕、 、 、、、。」
「、 、、っ、 、」
っぁーーー、、 !
また っ、 っ
笑いてぇーー! !
萌えーし!
面白いし !
ちづちゃんて
真面目なのに
マヌケだよな
〜っ、 っ、ぁーー
でも なんか
人に騙されそうで
心配になってくる
「ちづちゃん、 、 、、」
「 ん?」
ちづるは自分の腕から視線を外し、
タクミを見る。
「世の中、、
怖い事件とかいっぱいあるからね。
おかしい人も多いし、、」
「 ? うん。」
「騙されたりしないよーに、
気をつけてね。」
「ん? うん、、、」
?
最近、なんか
怖いニュースあったっけ ?
あ そういえば
こないだ 新宿で
なんか事件あったっけ
テレビでやってたよーな、、、
でも、なんで急に?
?
?
「、 、、 、、。」
で、 それでも
ちづちゃんは
気がつかない と 。
あぁ、 、、
一体
どこまで 鈍感なの ?
「? ? ?」
「おいでー。
モコモコ、
また抱っこさせてー。」
「、 、、うん、。」
タクミがそう言うと、ちづるは
タクミの胸にくっつく。
2人は寄り添いながら眠りについた。