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エツコとオッちゃん
【女性向け 官能小説】

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エツコとオッちゃん-9

9.
 介護師控え室では、学校を出たての若い娘、子供を抱えたシングルマザー、子供の学費稼ぎのおばさん、初老の女性まで、種々な経験を持つ女の世間話に花が咲く。
 芸能界のゴシップ、取り分け男女の話には盛り上がる。
 身体に劣等感を持つエツコには、辛い時間だったが、山路と結ばれたエツコは、ゆとりで話を聞けるようになった。
 
「エッちゃん、何かいいことがあったの、一人でニヤニヤしてえ、話しなさいよ」
「別にぃ・・・21歳になったから、大人らしくしないといけないのかなあなんて・・・」
「彼氏が出来たんでしょう?」
「彼氏に大人にして貰ったりしてえ」
「わあぁ、そうなんだ」
「馬鹿なこといわないでよ」
 口答えをしながらも、腹の底にはなんともいえない喜びが、疼いている。

 あの夜、ベッドを出た二人は、シャワーを浴びた。
「クリームを使って少しベタベタするから、シャワーで流そう」
 
 膣の周りから陰毛、股間まで、エツコが手で探ると、確かに半乾きのクリームがベタベタと指に纏わり付く。
 拒食症で生理が止まって何年になるだろう。生理の世話が要らない反面、自分の性器についても、無関心で過ごしてきた。
 こうして意識的に性器を洗っていると、ああ、大人になったんだあと実感する。

 あくる朝、トイレで用を足すと、膣から体液が流れ出てきた。ペーパーにとって匂いをかぐと、紛れも無く山路の精液だった。膣の奥まで送り込まれて、今まで中に溜まっていたのだ。
 鼻を寄せて、匂いを深く吸い込んだ。
 山路が愛おしい。
(オッちゃん、逢いたいよう、好きだよ、好きだよう)



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