第2話 撮影-6
最初にイッたのはあっという間だった。だが葵はふらつきながらも自分の部屋に戻り、ベッドに寝転びながらまた指を動かす。2度、3度と絶頂を迎え、結局母親が帰宅するまでの間、ずっと指を動かしていたのである。
そしてこの日も、葵は母親が仕事に行った直後からこの調子でずっとオナニーをし続けていたのである。
(・・・一体どうしちゃったのかしら?いつもは1回イッたら満足しちゃうのに、何回イッてもイキたりない)
素っ裸のまま横たわっていた葵は、息を切らせながら自分の身体の変化に戸惑っていた。3日前から何回イッたのかわからない。覚えてはいないが今まで葵がやってきたオナニーの回数より、この3日間の回数の方が多いのではないかと思うくらい、葵はオルガズムを感じていた。部屋中に汗と愛液の匂いが充満しており、その匂いを嗅いでまた欲情して割れ目に手を伸ばしてしまう。
(あぁ、ダメ。またしたくなっちゃう)
興奮が再び高まった葵が、自分の秘裂に指を這わせた瞬間、
ピリリリ ピリリリ
葵の携帯が着信音を鳴らし始めた。画面を見ると知らない番号からの着信であった。