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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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新宿へ-2


「明日は、夜だけなんだー。」

「じゃあ、、お邪魔しまーーす。」

2人はちづるの家に入る。

「私、お風呂入るー。
お湯ためよっと。」

タクミはソファーに座った。
ちづるはパタパタと
お風呂に入る準備をしている。
準備をしながら、脱衣所にある
鏡を見て、
イヤリングを外しながら言う。

「なんか、、
やっぱりお酒弱くなったぁ〜」

「何飲んでたの?」

「ぇーと、、ワインと、その後は、
なんだろ、ジンとか、、かな。
あれ ? ウォッカかな?

 どっちだろ。

私、カクテルって
あんまり詳しくないんだけど、
 綺麗なやつ作ってくれた。」

「へー。
、、、、。 

アナタにはこれが似合うと思って
作りました、とか?
 って、あれは、
  漫画だけの世界かなー」

「そう! それ!
   やってくれたの!

 ふふっ、、
漫画とかでよく見るやつ。

 でも、本当、綺麗だった。
 グラスの中で色と色の間に、
   層が出来てて、、 、」

「、 、、ピンクでしょ。
 そのカクテル。」

「、ぇ?」

「ちづちゃんは
 ピンクって感じじゃない?」

「ぇー?そうかな?
でも、ハズレ!そのカクテルは
紫だったよ。」

「えぇー? 
 その人、分かってない。」

「そんな事ないよー。
ヒールも履いてたし。
今日は、きっと紫っぽい雰囲気の
  人だったんだよ、私。」

「、、ふふっ、」

「、? 」

「なんか、必死ー」

「、、そんな事、ないよ。」

ちづるが、
少しむくれてそう言った時、
《お風呂が沸きました》と、
機械の音声が風呂場から流れた。

「ぁ、、入ってくるね。」

「、、あーー、ねぇ。」

「ん?」

「、 、、連絡先は? 
    交換したの?」

「ぇ、? ぁ、うん。
   、、、ラインだけ、」

「、、そう。」

「、 、、じゃあ、入るね。」

ちづるは風呂に入ると湯船に浸かり、
考える。

「、 、、 、 。」

  タクミ君

 私が連絡先交換したの
     嫌だったかなぁ

  断れば 良かったかな



その時、風呂場のドアが
バタン!と開いた。

「、っ、!? な、 、」

裸のタクミが、風呂場に入ってきた。
タクミが言う。

「体、冷えた。入れてー。」

「ぇ、!? な、っ、!、ちょっ、」

「やっぱり冬は、
 湯船ですかねぇーー。」

ちづるは思わず、タクミに
背を向ける。

「ちょっと、、待って! 
   ぇっ、!?

  なんで!? 」

「一緒に入りたいって
何度も言ってたでしょー?」

「でも、! ぁの、、
 恥ずかしいってば、!」

「さ むーーい。 
   風邪ひーちゃーう。」

「ちょっ、! 、、っ、!

、 、、じゃあ、それ!
 入れる!! 取って! 」

「、え? ? 何を? これ?」

ちづるが、シャンプーの横に
置いてある白いボトルを指さす。
タクミは言われるまま、
ボトルを取るとちづるに渡す。
ちづるはボトルのキャップを
急いで外し、お湯に液体を入れる。
透明だったお湯は、真っ白になった。

「入浴剤だったのかー。
       コレ。」

「、っ、!
 あっち、むいて入って!」

「えー?」

「、 、っ、、
 じゃなきゃ、出てって、!」

「、、はいはい、分かったよ。」

タクミが湯船に入る。
ザーーー と、湯船からお湯が溢れる。
2人は背中合わせに座る。
タクミが言う。

「っ、はーーー、、
  気持ちぃーーー、、

 っつーかさーー、
エッチの時、裸見てるじゃん。
なんでそんな、恥ずかしいの?」

「、、でも、お風呂は、なんか、
、 違うんだもん、! 」

「何がー?」

「、っ、、なんか、
気持ちってゆーか 
、っ、、なんてゆーか、
   分かんないけど、、」

「ふーん。」

「、 、 、 、、」

しばらく、2人は沈黙する。
ふと、タクミが言う。

「ちづちゃんは、
いつも湯船に浸かる派?」

「ぇ、? っ、、
    うん、 、」

「そっか。」

「、、 、タクミ君は?
   家で、湯船に入らないの?」

「うん、ためるの面倒だしー。
 シャワーばっか。」

「そう、、。」

「だからー、なんかーー、、
 癒されるーー 

 いい湯だねーーーー」

「、、ふっ、、 そっか。」

「、 、 、、、。
 
 あのさぁ、
   さっき ごめんね。」


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