秘密-1
その3日後に、2人はまた会う。
いつものように夕飯を食べた。
食後にコーヒーを入れた。
2人はソファーに座り、
テレビを観ている。
ちづるが少し考えてタクミに言う。
「タクミくん、」
「んーー?」
タクミはテレビを観ながら
ちづるの話を聞こうとしている。
「私、秘密主義じゃないよ?」
「、え? 」
「秘密、とか、、
そんな器用な事出来ないし、 、」
「まぁ、そうだねー。」
「だから、 あの、 、、
少し、話しますと、 、」
「 ?」
さっきまで観ていた
バラエティー番組がちょうど終わった。
ちづるが言う。
「えっと、 2月に、、
先生に、また会っていい?」
「 、え? また買い物?」
「んーん、。 ご飯、、。」
「、 、、合コン?」
「っ、ううん! 違うよ!
先生とだけで! ご飯、、」
「ご飯だけ、とか行くんだー、、」
ちづちゃんの話し方だと、
買い物とご飯のセットで出掛ける
って だけだと、、
思ったのに
「あ、ううん、
いつも行ってる訳じゃないの。
ご飯だけに誘われたのは、
今回が初めてで、、。」
「、 、 、 、、」
「その、、私、秘密とか、
そういうの、本当ないから、、。
でも ね?
タクミ君に一つ
言ってない事があるとしたら、 、」
「、、、何?」
「たいした事じゃ、
ないかもしれないけど、、 、。
先生 、、」
タクミは、その時のちづるの顔を、
数日経ってからも思い出す事があった。
気まずそうな、それでいて、
嬉しさを堪えているような、
なんとも言えない顔でこう言った。
「先生、、
離婚したんだって、、。」
「、 、 、、 、 」
「だから、その、、 合コンは、
先生がやりたい、ってゆーのも、、
あるから言ってたの かも。
っ、あ、。
合コンは、
私は断るつもりだよ?」
「、 、 、 、、 、」
「それで、その、、、
なんか、私の今の、、
状況とか言ったら、
意気投合?みたいな感じになって。
近いうちに
もう1回飲もう、って、、 、」
「、 、、 、駄目。」
「、え?」
「行ったら、駄目。」
「、 、 ぁ、 、、
、、、、うん。」
「、 、 、、、。」
「、 、 、、 分かっ た。
じゃあ
行かない ね?」
「、 、 っ、はーーーー、、
嘘だよ。」
「 え?」
「、、、行っていいよ。」
止める権利なんて
俺 ないし
っつーか!
そういう 束縛とか!
する人の気持ち、
分かんなかったけど、、、
今
分かっ た
あぁ、 、 、
もーーーーーー
「、 、、いいの?
本当に?」
「、、、。
俺も、他の女の子と
デートしよっかなー。」
なんだ この
むなしい 強がり
「、っ、!?
っ、、ん、、それは、
タクミ君の、自由だから、 、」
「、 、 、、え?」
、 、 、。
強がりなんて
言うんじゃなかった
ふつーーに、
傷ついたんですけど
「、 、、、。
こないだ、私だけ見てって、
言ったじゃん。」
「、っ、!?
ゃ、あの、あれは、、」
「どっちが、本当なの?」
「、え?」
「自由にしていーの?
自分だけ、見てほしーの?
どっち?」
「、!? 、 、、っ、」
「はーーい、答えてー、、
ごー よん さん 、、に」
困ってる困ってる
楽しーー
、けど、 、、
待て
自由にしていいのが
本当だって言われたら
どーすんの?
俺 、 、 また、
傷ついちゃうじゃん!
「両ほ
「あ! 待って!!
え? ?
何 ? 」
、 、っ、両方、本当、
だと、思う。」