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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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恋しい人-6

タクミはシャワーを浴び終わると、
部屋着を着て、頭を拭きながら
ベッドに座る。スマホを見る。
さっきは気がつかなかったが、
ちづるからメッセージが入っていた。

【親戚とお酒飲んでて
  盛り上がってた(笑) 
私も、早く会いたい。
明日はタクミ君の好きなもの作るね♪】

女の子が、
料理を作っているスタンプが
メッセージの後に入っている。
タクミはメッセージを読んだ後、
ふと、テーブルを見る。
部屋のテーブルには空の弁当の容器。
その隣に、知可子から預かった
ワインが置いてある。

「、 、、、」

 ちづちゃん 俺の前で、
    酒 飲んだ事ないな

 俺に、合わせて飲まないんだろーな

   酔うと
      どーなるんだろ

 明日、このワイン飲ませて
   ちづちゃんに色々、 、

      聞こ

タクミは、喜んでいる顔のスタンプを
ちづるに送った。

洗濯機を回し、ベッドに入りながら
テレビを観る。
朝の情報番組がやっている。
洗濯が終るとそれを干し、
またベッドに入り、少しだけ眠った。

2時間ほどしてスマホのアラームが鳴る。
制服に着替え、いつものように
学校へ向かった。

コンビニでおにぎりを買って、
教室で健達と雑談をしながら
それを食べる。

1時間目の授業が始まる。
授業は淡々と、進行してゆく。

ちづるの事を色々考える。
浮気をされた理由。
それも少し気になったが、
一番気になるのは、そこではない。
知りたい事は、ただ1つ。
ちづるの気持ちだった。

『寂しい思い、、
  させちゃったのかも、、』

 ちづちゃんは、どうして
  そんな風に思ったんだろ

 自分が、本当はレズだから?

   いや、 、、


『 でも、私、 、 、

先生が好きだから
別れたっていう自覚は、なかったの。
  仕事が、忙しいからだって、
   思ってたってゆーか、、、。 』

 自分をレズだって
  自覚したのは
   最近の話じゃねーか? 


 、 、んーー? 、 、、  

    なんか、

    腑に落ちない

  駄目だ やっぱり
   本人にちゃんと聞こう

  誤魔化す かな

 でも、基本ちづちゃんは
    嘘 つかないもんな

     ってか 、 、 


『 えと、DVD 、
  置きっぱなして、
   そんで、その上に、

  、、コーヒー こぼしたの。

 そしたら、
 っ、観れなく、なっちゃったの。』


 あぁ 

  あの必死な 顔 

   相変わらず

     萌え   

 嘘、つかないんじゃなくて
     つけないんだよねぇ

  本当
     かわいそ


タクミは黒板を眺めてニヤニヤする。
授業は、数学だ。
数学の女教師はタクミの顔に気がつく。

女教師の中でタクミは、
苦手な生徒ランキング1位になった。


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