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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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健の家-3

知可子が続けて言う。

「でもー、、ちづるも、
可哀想だよ、、。

佐久間さんの家族も、
   複雑そうだし、、、。
そのあげくに浮気
  されてんじゃーさー、、、」

知可子はテーブルに頬杖をついて
話している。
相当眠いらしく、目を瞑っている。
知可子はぶつぶつと、
独り言のように続ける。

「元カレとも、、
別れる時は大変だったしー、、、」

「 大変って?」

タクミが聞く。
知可子は目を瞑りながら答える。

「ストーカー?
っぽい事されちゃってさー、、、

、、なんか、ちづるは、
 カワイイのに、、男運、、

    ない、、、。」

知可子は頬杖をついたまま
眠ってしまった様子だ。
健がそんな知可子を見て言う。

「姉ちゃん。

   起きろー。」

「ん、ぁ? 寝てた? 私、、」

「寝てた。」

「私、風呂、入るー。」

知可子はそう言って立ち上がる。

「、あ、。」と、
ふと何かを思いついた様子で、
リビングにある棚に向かうと
棚の下から小さなボトルを取り出す。
そのボトルをタクミに差し出す。

「タクミ君、これ、
ちづるに渡してくれない? 
ハーフサイズだけどー、
      ワインー。」

すると、健が言う。

「えー? 姉ちゃん、
そんなんタクミに悪いじゃん。
お隣だからって、
そんなに会わないでしょ?」

「えー? そう?」

知可子がタクミを見る。
タクミが言う。

「あ、全然、いいですよ。
俺、常盤さんとはよく会うし、
   話すし、、。」

「ほらー!」

知可子が健に得意気に言う。

「じゃあ、よろしく!
また飲もうって伝えてね!」

「はい。」

「皆も、ゆっくりしてってねー。
あ、お風呂とか使いたかったら
使ってー。
でもっ!覗かないでね、んふふっ」

健がため息をつきながら
「誰も見たくないから。」と突っ込む。

タクミと、友達2人は
「ありがとうございます。」
と、言いながら会釈をした。

知可子は
「じゃ、おやすみー」と言うと、
リビングから出ていった。

健がタクミに、
少しおどけた感じで言う。

「騒がしい姉で。
   失礼しました。」

「ふっ、、いえいえ。
 きょうだい、仲良いよねー。」

「そーかー?
っつーか、面倒な事頼んで悪い。」

「いーよ。本当、よく会うし。」

「そーぉ? でも苦手なんでしょ?」

「、え?」

「夜中によく騒ぐ、
  とか言ってなかったっけ?」


   げ、 。 

      覚えてたか

「、、あー、、
    あれ、違った。」

「え?」

「常盤さん家じゃ、なかったよ。」

「あ、そーなの?」

そんな話をしていると、
2人は友達に呼ばれた。
2人は黒いソファーに戻り、
4人でのお喋りを再開した。


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