言葉にも顔にも出せない感情-3
プラネタリウムは、「日の出」を見るまでが投影だと思とる私は、身体をひねって東の空を見た。
だんだん東の空に、オレンジ色の朝焼けが広がってくる。
「……えっ?」
身体の片側に圧力を感じた。
見ると、ユウ子のヤツが私の隣の座席で、ジッと私を見とった。
いつからそこに座っとったんやろ……ユウ子のヤツ、私の顔を見とる。朝焼けの色でユウ子の顔がくやしいくらい可愛く見える。
何やのんよ…顔がごっつう近いやんか。あんたのきれいな目に、もうプラネタリウムの太陽が映っとるのがはっきり見えるやんか。
……「日の出」見逃してもたやん。
この……いまいましいおんなが……
──この話、ここまででございます
ちなみに
【五大古豪プラネタリウム】のある都市
ヨハネスブルグ(南アフリカ)
ボルゴグラード(ロシア)
ユルゾフカトブイッチェ(ポーランド)
サンクトペテルブルグ(ロシア)
兵庫県明石市