金曜日 2-2
「 、、 、 っ、 」
ちづちゃんが ?
、 、、なんだっけ
なんか また 俺
焦ってる。
周りに勧められて結婚、とか
単純 だな。
そう 。 ちづちゃんは、
単純だ。
単純な人 相手に
焦る必要なんて、ないじゃん。
DVD の事だって
簡単に俺の
思惑通りに なっちゃうし。
そんなんだから
ちづちゃん
苛められるんだよ
「、 、、タクミ君?」
「、、ごめん。
なんでもない。」
「、、 どしたの?
疲れてる?
って、疲れさせたの
私 かな。
今日は 、、
早めに寝よっか、。
ね ?」
「、、うん。」
「昨日も、無理に
来てもらっちゃったもんね。
、、、、でも、
食欲はあるみたいで良かった。
若いって、いいねーー
って、またババ臭いね、私 」
ちづるは笑う。
わざとおどけて言い、
タクミを和ませようとした。
タクミはそれを感じ取り、
静かに笑った。
タクミはもう、
夕飯を食べ終わっていた。
ちづるは、少し急ぎ目にご飯を食べる。
お皿を洗う為に台所に立つ。
タクミはソファーに座り、
テレビを観る。
前に、ちづるが好きだと言っていた
バラエティー番組がやっている。
タクミはふと、お皿を洗う
ちづるの背中を見る。
「、 、 、、 、、。」
しばらく見つめるが、
ちづるはお皿洗いに集中していて
見つめられている事に
全く気がつかない。
真っ白のニット。
横で1つにまとめた長い髪。
華奢な肩。
背中を見つめていると、
また、どうしようもない
焦燥感に襲われる。
タクミは
誰にも聞こえない
小さな声で呟いた。
「 俺と してよ。
結婚 。 」