授業中-1
それから数日経った。
タクミは、学校が始まった。
ちづる達の買い物の日になった。
タクミは、その事を考えないようにして過ごしていたが、ついつい考えてしまう。
4時間目。
数学の授業中。
いつものように、ノートを取る。
シャーペンを手の上で回しながらふと、考える。
11:40 、 、 。
ちづちゃん達、買い物中かな 。
、 、 、 、 、、
先生 か 。
病院、通ってたのが16才。
で、仕事先の店に先生が来て、
って言ってたのが20才ぐらい、だろ ?
で、 今、 、、あれ?
ちづちゃんて、そういや何歳だろ 。
28? 29? ぐらい?
先生とは、何年の付き合いだ ?
タクミは真剣な顔で指折り数える。
数学の女教師は、黒板に数式を書きながら
後ろの方の席のタクミの行動を
冷ややかな目で見る。
、 、 、 、
かなり長い付き合い、だよな。
、 、 、 なんか、 、
その女医に
ちづちゃんがタオル盗んで
匂いかいでオナニーしてた事、
バラしてやりたいわ 。
普通の人なら、絶対に 引く 。
タクミはニヤリと笑う。
女教師は、タクミの顔に気がつく。
数式の答えが出たのか、と思うと同時に、少し、不気味な生徒だと思い始める。
「、 、 、、はぁ、」
っつーか、 単純に
その女医が 羨ましい 。
俺も ちづちゃんに何か盗まれて
匂い嗅いでオナニー
してほし ー、 、、。
、 、 、 、 、
あぁ
なんだ?
なんか
落ち着かない 。
タクミは、貧乏ゆすりをし始める。
ちづるが今、どんな気持ちで、
どんな表情で女医と買い物をしているのかが、
気になって仕方がない。
ふと、ちづるの言葉を思い出す。
『 仕事してる時も、頭の中に先生がいて。
、 、、どんどん、
その時に付き合ってた
彼氏の事、忘れていった。
私から、別れようって言ったの。』
あ 。
え?
俺
忘れられちゃう ?
いや いやいや いや!
俺は 、 、
大丈夫
だって
漏らすぐらい気持ちいい事なんて、
なかったって、
ちづちゃん、言ってた 。
バックだって、
俺が初めての人だし 。
だから、 俺は、 、違う 。
大丈夫 たぶん
いや たぶんじゃなく!
大丈夫 。
「、 、 、、はぁ、」
なんで 俺 今日
行っていいって 言ったんだろ 。
、 、 、 、
ちづちゃんの中に、旦那はいない。
でも あの女医は いる。
、 、 俺は ?
俺は
いるかな 。
『タクミ君に、触ってほしくて、よんだ、 、、、』
、 、 、 、 、
あれは 本当 か ?
隣に住んでるからって、
だけじゃないのか?
やっぱり、 、、
気持ちよかったから、
それが忘れられなくて、
俺を 呼んだのか 。
性欲 だけ か 。
ちづちゃんが 本当に
触ってほしいのは
その女医じゃ ないのか ?
『私、レズだと思う 。』
、 、 、 、、
でも
ちづちゃんがそうだとしても。
その女医は結婚してるし 。
結婚してなくても、
相手がレズじゃない限り報われない。
でも、ちづちゃんは、 、
報われないって 分かってて
彼氏と別れた事が あるって事、
だよな 。
、 、 、 、 、 、 、
『 、 、 抱っこ して 。』
俺達は 違う 。
別れない 。
『、 、、じゃあ、こーしてる、、』
ちづちゃんは 俺に
少しづつだけど
甘えて きてる 。