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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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夜中に-1

じっと見たあと、ちづるは綿棒を手に持ったが、悩んでいる。
真面目な性格なゆえ、1度決意した事を変える事に躊躇している。

「、、〜っ、、、」

テーブルに置いてあるスマホを見る。
タクミの声を思い出す。

『呼んで、いいよ?』

一人で、 、
しちゃうなら、呼んだ方が
        いいのかな、、。

時計を見たが、身体は限界だった。
タクミに電話をした。

「、、、 、、 、。」

 、 、 、、、 、 、出ない 。

 電話を切った。
 ふっと笑い、独り言を言う。

「、 、寝てる よね 、、。」 

 私 、 、意志 、 、

     弱い 、、 、 、、。 

  

 
 情けない気持ちになった。
 ズボンとパンツを脱いだ。
 ソファーに座り、脚をひろげる。
 綿棒で、自慰を始める。

 頭の中は、

 夢に出てきた医者でいっぱいだった。


***

午前3時。
タクミは寝ていなかった。
家に帰り、シャワーを浴びていた。

その日は男友達4人で漫画喫茶、ラーメン屋、カラオケに行っていた。

シャワーを浴び終わり、テレビをつける。しばらくして、そろそろ寝ようかと思った時に、ふとスマホを見た。
ちづるから着信があった。

 電話? ちづちゃんからだ。
        え ?  3時に ?

すぐにラインを開くがメッセージは届いてない。

ちづるに電話をかけ直す。


***

ちづるは、自慰に没頭していた。

「はぁっ、、ん、、ん、はー、、、」

頭の中で、夢に出た医者が、ちづるのアソコを綿棒で弄っている。

『常盤さん 無理しないで ね ?

あ、、いっぱい、濡れちゃってる。 
  気持ちいの ? 』

色んな言葉を想像する。

「はぁっ、、ぁ、あ、せん、せ、、」

『常盤さん、 かわいい、 、。』

すると、スマホが鳴った。
タクミからの着信だった。

「ぁ、、、」

ちづるは、スマホを持ち、タクミの顔を思い浮かべる。
急激に罪悪感に襲われた。
電話に出た。

「、、もしもし、、」

「あ、ちづちゃーん? こんばんは。
どーしたの?夜中に。」

「ん、、ぅん、、、」

「 ? 」

「、っ、、〜っ、あの、、私、、」

「、、、、、。
もしかして、1人で、してた?」

「、、、ぅん、、っ、、、」

「、、今も ? 」

「、ん、、ごめん、、夜中に、、、」

「行っていい?」

「、、うん、、」

「じゃあ、1回切るね ?」

「、、うん、、」

電話が、切れた。

「、、、、。」

罪悪感と情けなさが、同時に押し寄せる。

パンツとズボンを履いて、とぼとぼと
玄関にきた。
中はから鍵をあける。
ドアを開けると、タクミはもうドアの前に立っていた。
タクミはニコッと笑ってちづるの顔を覗きこんだが、ちづるは目を合わせずに、部屋に入ろうとした。

タクミは靴をぬぎ、玄関にあがる。
ちづるの背中に話しかける。

「我慢、出来なくなっちゃった?」

ちづるはピタリと止まった。
ゆっくりと、体をタクミに向けるが、しゅんとしてうつむいている。

 目を合わせようとしない。
  そのまま小さく頷いた。

タクミは側にきて、ちづるを抱きしめた。

「そっか、、。」

そう言うとタクミは、ちづるの背中をさすった。

ちづるは、抱きしめられながら言葉を探したが、見つからなかった。


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