第3話 忍び寄る影-2
店の時計は、1時を回ろうとしていた時。
「あっ・・・あっ・・・しんちゃん」
テーブル席のソファーで、左足には脱いだショーツとパンストだけを残して抱え上げられるように、全裸で慎吾を受け入れるみどりの姿があった。
同じく慎吾も裸になりながら、みどりの中で激しく往復させていた。
「はあ・・・はあ・・・久々にたまんね〜な」
慎吾は、押し寄せる快楽を感じながら、抱え上げられた左足に残るみどりのショーツとパンストの匂いを嗅ぎながら話した。
「私もよ・・・いつまでもしんちゃんと繋がってたい・・・あっ・・・あっ・・・・・・」
「まあな・・・でも、そろそろ終わりにしないと、俺の身体ももたね〜よ」
みどりの腰つきを浮かせるように、最後を振り絞る慎吾。
「あっ!・・・あっ!・・・しんちゃん良い〜!」
奥まで突き刺さるような慎吾の物に、思わず声を上げるみどり。
「はあ・・・はあ・・・いくぞ!」
慎吾は頂点に登り詰め様とした瞬間、みどりの中から抜いた。
そのまま間髪入れずに、右手で自分の物を上下すると、みどりの乳房目掛けて勢いよく放った。
しばらくして、裸のままでソファーに座りながら煙草に火をつける慎吾。
その横では、ティッシュで乳房に付いた慎吾の物を拭き取る、みどりの姿があった。
「ねえ・・・平日の日中とか会えないの?」
みどりは、全てを拭き取り終えると、煙草を吹かす慎吾の背中に抱き付く様に話した。
「それは無理だね。仕事は忙しいし・・・嫁との裁判が決まれば、慰謝料やら何やらで金も必要になるから、あまり休みたくもねえんだよ。何だよ・・・やっぱ御主人の事なんてどうでも良いんじゃね〜か?・・・ふふ・・・・・・」
「当り前じゃない・・・家に帰れば全然相手にしてくれないし、私の事なんて、ただ外面だけ良く見せる飾り物としか思ってないのよ」
「まあ…70にもなるような爺さんが、お前みたいな女を横に置いとけば、鼻高々で気分も良くなるんだろうな。ただ・・・扱うには、良い餌が必要になる」
慎吾はそう言いながら、みどりの右手を掴むと、案内する様に自分の物を触らせた。
「そうよ・・・私にとって、しんちゃんのお〇ん〇んは、最高の餌・・・久々に美味しかったわ」
みどりの手つきで、みるみるうちにみなぎりだす、慎吾の物。
それをみどりは握りしめると上下した。
「ふふ・・・そろそろ帰らなくて良いのか?。お前の御主人様が悲しむんだろ?」
「ええ・・・今日は、あなたが言った通りに、厄介な客が来たとでも言っとく・・・かなり厄介な客がね」
みどりはソファーから降りると、足を開いて座る慎吾の間にひざまずいて、そのまま慎吾の物を口にくわえようとした。
「ちょっと待ってくれ・・・その前に一つ聞きたい事がある」
慎吾は、合図する様にみどりの頬に手をあてがうと、行為を止めさせた。
「どうしたの?」
みどりは手持ちぶたさに、慎吾の物を上下しながら訪ねた。
「まあ・・・大した事じゃねえんだけどさ・・・お前、若いのに興味ねえか?」
「えっ?・・・若いってどういう事なの?」
「俺の弟子でさ、若いというか今年高校上がったばかりの奴がいるんだけど、まだ女を知らなくてさ・・・・・つまり、お前に筆下しを手伝って欲しいのよ」
「ちょ・・ちょっと・・・高校を上がったばかりじゃ、私の子供達よりも年下じゃないのよ。そんなの、絶対嫌よ・・・・・・」
みどりの前の旦那との間には、二人の息子が居て、それぞれ成人していた。
長男に関しては結婚もしており、みどりには孫の存在もあった。
「まあ・・・うだつの上がらない弟子でよ、女の一つでも覚えれば、ちょっと仕事にも身が入ると思ったんだよ。なら、俺も一緒に手伝うからどうだ?」
「もう・・・私は、そんなプレイに興味ないわよ」
みどりは手つきを止めて、不満気に答えた。
「だったら、しょうがねえか。やっぱ、あの人を何とかするしかねえな」
「ちょっと・・・『あの人』って、何か聞き捨てならないわね。誰の事を言ってるのよ?」
「ふふ・・・今日から俺が行ってる現場でよ、世帯主が未亡人で、お前よりも歳はいってるが、中々の俺好みなんだよ。だから、何とかならねえかと思ってさ・・・・・・」
慎吾は、目に染みてきた煙草を灰皿でもみ消しながら話した。
「そんなの嫌よ!。しんちゃんは、私だけの物・・・・・・」
急に血相を変えながらみどりは立ち上がると、甘える様に慎吾の胸元に抱き付いた。
「おいおい・・・もう来ないでと言って奴が、急になんだよ」
抱き付く、みどりの髪を優しく撫でながら話し掛ける慎吾。
「お願いだから、私から逃げないで・・・・しんちゃんが居ないと、もう駄目なの」
みどりは抱き付いたまま、再び慎吾の物を上下した。
「ふふ・・・馬鹿だなあ、冗談に決まってるだろ?。仕事先の大事なお客に、今日初めて会ったばかりで、どうか出来るってわけないだろ?。まあ・・・そんな事よりも、せっかく久々なんだから、もっと楽しませてくれよ」
みどりは顔を見上げると、黙ってうなずいて、慎吾の物を口に含んだ。
ジュポッ!・・・ジュポッ!・・・・・・
静かな店内には、慎吾の物を根元から吸う、けたたましい音が響き渡った。
その激しさは、慎吾を取り逃がしたくない、みどりの嫉妬心からだろう。
だが、これが慎吾にとっての、みどりの店を訪ねる最後の日になった。
みどりが口に含む、慎吾のみなぎる塊は、やがて峰子へと矛先が変わろうとしていた。
−つづく−