芸者小夏-11
11.
退院の日は、夜勤明けの休日なので、啓介さんのホテルに付き添って行きました。
部屋に入るや否や、啓介さんに息が付けないほど抱きしめられてしまいました。
そのままベッドに押し倒されて、身包み剥がされ、恥ずかしいなんて思う間もなく全裸で仰向けになっていました。
「あのう、お風呂を・・・」
夜勤明けの汚れた身体が気になります。
「そんなのいいよ、小夏が欲しかった」
何も考えが纏まらないままに、啓介さんのモノが、入ってきました。
それは、固くて、力強くて、・・・・
アアア〜アっ〜〜ア〜〜〜
「啓介さん アタシ〜アタシ〜〜〜」
自分でも何を言っているのか分かりません。
先っぽに何度も突き上げられて、子宮がうねっています。お腹がジーンと熱くなって、疼きが腰に広まっていきます。
「小夏、イっクううううっ」
あっと言う間に、啓介さんのモノが、一際太く、固くなって、子宮に飛沫が降り注ぎました。
啓介さんの愛液に満たされて、私は昇天しました。
「小夏・・・じゃなくて、夏子さん、君をもう放さないよ、結婚しよう」
「本当にいいの? 芸者はしていたけれど、お腹はきれいなのよ。いい訳めくけど、啓介さん以外にコンドーム無しで入れさせたことは一度もないのよ・・それでもいいの?」
「それで十分だよ。東京に帰る前にお母さんに会って、結婚のお願いするよ」
夜勤明けの夏子は、思わぬ啓介との再会で変わらぬ愛に満たされ、その上、まさかのプロポーズまでされて、天にも昇る幸せで胸が一杯になった。
過酷な徹夜勤務の疲れがどっと出て、啓介の腕を枕に眠りに落ちた。
人の動く気配で、夏子は目を覚ました。
枕元の時計を見ると、既に一時を過ぎている。
「あらっ」
眠気の残る脳に、啓介との再会のシーンが浮かび上がる。
「啓介さん?」
「よく眠れたかい?」
「ごめんなさい、すっかりいい気持ちで・・・」
「ゆっくり休んで、起きたら下のアーケードの寿司屋に行ないか?」
「お寿司ねえ、啓介さんのお部屋で、よく食べたわねえ」