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芸者小夏
【女性向け 官能小説】

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芸者小夏-1

1.
「お客さん、これ付けてください」
「何だ、コンドームか、おれは病気なんか持ってないよ。今はいいピルが出ているから、妊娠の心配もないんだろう?」
「でも、これは業界の決まりですから、お願いします」
「3万チップ出すけど、駄目か?」
「申し訳ありません」

 上場企業の部長だと言う五十歳がらみの男、下請け会社の接待で、宴席のあとの世話を頼まれた。
社用セックスだ。
 失礼の無い程度に応対をして、一発抜いてやれば仕事は終わる。
 
 好きで芸者をやっている訳じゃない。
 実家は貧しくて、私への仕送りどころじゃない。離婚をした母は、祖母の世話をしながら苦労をしている。むしろこちらから仕送りをしなくちゃならない。止むを得ず、必要最低限、要求に応じて足りないお金の埋め合わせを、身体で稼いでいる。
 
 客によってはよせばよかったと思うことがある。しつこくて、いやらしくて、払った金の元を取ろうと粘り続ける。
 今日の客は、むしろ扱いやすかった。
 こちらの言うことを素直に聞いて、コンドームを付けて擦ってやると、びんびんに勃起をして、たっぷり唾をまぶした膣に入れると、すぐにフウフウ言い出した。

 調子を合わせて、腰を突き上げながらヨガリ声を耳に吹き込むと、あっという間にイッてしまった。
「よかった、よかった、女房は不感症で全然感じないからねえ」
「また今度、会いたいねえ、連絡するから・・・」
と名残り惜しそうに帰って行った。
 



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