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「夏の出来事 3」
【若奥さん 官能小説】

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夕飯-1

ちづるは言う。

「あ、何か、ごはん作る、、。
買い物、し忘れちゃったりしたから、オムライスでいい?」

「えー?いいの?」

「じゃあ、ちょっと早いけど、作るね、、。」

「ありがとー。
なんか、やっぱいいね。女の人に作ってもらうのって。」

「そう? 、、足の怪我のお礼も、ごはんだったよね。」

徐々にのぼせが冷めてゆく。

「俺ん家、母親が料理しない人だからさー。コンビニばっか。」

「そう なんだ。」

それからちづるは台所にたって、料理をした。

タクミは母親の事を話していた。
小学校の低学年だった頃に始めて男を家に連れてきた時の事。

男と別れる度に、家の中の物を投げたりして怖かった事。

ちづるは「そっか。」とか、「大変だったんだね。」など相づちをうって聞いていた。
時々、タクミがちづちゃんの親はどんな人?とか聞いてきたので、ちづるも話をしたりした。

料理してると、身体の事も忘れてられる、、、。

、、、なんか、普通に話せるし、、。

良かった。

5:30
ちづるはソファーの前の小さなテーブルに2人分の料理を並べた。

「すごーい、ちづちゃん、やっぱり料理うまーい。」

「普通だよ。食べよ?」

「うん、いただきまーす!」

二人は料理を食べ始めた。

「スープ、おいし〜」

美味しそうに食べるタクミを見て、ちづるはふと思う。

、、、こうして見ると、普通の18才の男の子、、、。
だよね。 
なのに、、、
なんでこんなに経験豊富なんだろう。
私は、18才の頃は何してたっけ?
彼氏とか、いたっけ、、。
でも、もっと普通だった気がする。
SEXも、普通の感じ、、、だったし。

『そん時に気がついたんだよねー、俺、自分はSだって。』

、、、前にタクミ君、言ってた。
18才の時、自分がSかMかの発想すら、、
あたし、なかった気がする、、。

「ねー?聞いてる?」

「、ん?」

「やっぱり上の空だったね。だからー、、」

タクミは、好きなアーティストの話をしていた。
音楽の話は世代のギャップがあって、ちづるはちょびっとだけ、へこんだ。


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