自転車 2-1
「ちづちゃーん、お帰り。
今電話かけよーかと思ってたよ。
買い物行ってた?」
タクミの側に自転車を停めた。
「、、ん、ぅ、、。
ぁ、、買い物、、? してない、、」
「顔赤ーい。のぼせてる?」
「、、ぇ? そうかな、、?」
タクミは笑って言った。
「部屋 行こ?
ほら、自転車おりて?」
「ん、、?、、」
降りたく な い。
でも 降りなきゃ。
「ぅん、、。」
自転車からおりて、とぼとぼと駐輪場に自転車を置いた。
「、、、。」
、、、、自転車
おわっ ちゃっ た、、、。
二人は階段をのぼり、ちづるの家に入った。
タクミは茶色のソファーに座った。
「ちづちゃん、2日間よく頑張ったね。
って、まだあと5時間あるねー。」
ちづるは台所にたち、ぼーっとしている。
タクミの話を聞いていない様子だった。
はっ、と気がついてタクミに
「何か飲む?麦茶でいい?」
と聞いた。
「うん。」
ちづるは、タクミに麦茶を渡した。
自分の分もいれて、ちづるはそれを一気に飲み干した。
タクミは言う。
「喉、渇いてたの?」
「ん、、うん。」
「今日もまだ暑いもんねー?
残暑って感じー。」
「うん。」
ちづるは、まだのぼせているような顔をしていた。