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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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「でも。でも。そうしてたら佐藤さんは先に帰るって言って帰っちゃうし。
慌てて追いかけたら、綺麗な人と話してるし。
おまけにその人は佐藤さんの初恋の人だし。
もう、色々嫌になっちゃう・・・」

だなぁ、吉見にはいっぺんに色々な事が起こったな。

「佐藤さっ・・・」

ギュッと抱きついて来る吉見が愛しくて。

「俺もごめんな。あの時先に帰ったりして。
なんだか自分の気持ちの整理がつかなかった。
俺の前であんな話をする男も吉見も分からなかった」

「うん。ごめんなさい」

「里香に会って。変な話だけど、吉見が好きだなって改めて認識した」
「遅い!」
「ごめんな」

「里香さん、綺麗な人だった」
「あいつは、ずっと綺麗なんだよ。蒼もいい男だったろ」

うん・・・
とうなづいた吉見に苦笑いする。

「もう、里香さんを好きじゃない?」

そう聞く吉見が可愛くて。
抱きついている吉見を無理やり離してキスをした。

「真理子だけ」

初めて読んだその名前にお互いに照れてもう一度キスをする。



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