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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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-1


俺のマンションに着いて、いつものようにコマリの足を拭く。
リードを離して自由になったコマリに笑って
「さて」
と、ソファに座って吉見を抱き上げた。

「あの男は何?元彼?」
何も言わない吉見に
「おい」
と、出来る限り優しく言う。

「ごめん。あんなこと言いだすとは思ってなくて」
鈍感な奴。
そう思って、嫌な気分が少し晴れる。

「あのさ。元彼が飼えない犬を見たいから会えないかって言ったら
それは、そーゆー意味だって気付かない?」
「・・・・」

「ま、今回は俺が一緒だったから良いけどね」
そういって笑おうとしたら
「一緒じゃなかったじゃん!」
と。声を荒げた。

「佐藤さん、先に帰っちゃったじゃない」
そう言って涙を浮かべた。

「ごめんな」
そういって、吉見を抱きしめる。本当はあの時にしてやればよかった。と思った。
「ううん・・・ごめんなさい。悪いのは私の方なの。
あの人、コマリには少ししか触らなかった。
コマリに会いたかった訳じゃないんだね。ごめんなさい〜」

うん。それに気づけば俺が言うことはない。



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