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エロ恐怖新聞〜1回読んだら100日の命が縮みます
【フェチ/マニア 官能小説】

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幼なじみ 橘美咲・中編-1


 話はそれから少し飛ぶ。

 日曜日、俺は武田との約束をキャンセルして、J・POPフェスの会場にいた。
 ここに来た理由は、美咲に泣きそうな顔をされたことに加えて、もうひとつあった。
 エロ恐怖新聞の記事の最後のところに、こんなことが書かれていたのだ。

『日曜日、J・POPフェスの会場で、橘美咲を強姦する計画が進行中。
 今のままだと、美咲は下着を剥ぎ取られ、男のぶっとい肉棒でやられてしまうだろう。
 中出しもされ、橘美咲の肉壺はザーメンだらけになる。
 次号はその詳細をお届けする予定だ』

 スルーできない内容だった。
 美咲は別世界の人間になってしまったが、強姦なんて許せない。俺もオナニーやエロゲーで、鬼畜なことを考えたり、やったりするが、妄想と実際にやるのとは違っているし、何よりも美咲が傷つく。
 それに……。
 記事に、もうひとつ気になることが書かれていた。
 美咲のオナニーについてだ。
 それは情熱的で激しいものだった。
 相手は俺。
 パターンは1番目の恋人プレイ。
 ベッドインして、下着姿にされた時は恥ずかしがっていたが、愛撫が進むにつれて、美咲は大胆になっていく。
 俺のチ×コをくわえてフェラをし、自分でブラジャーを外して、Fカップのおっぱいでパイズリをする。
「どこで、そんなこと覚えたんだ?」と、俺が尋ねると、「意地悪……。祐ちゃんに気持ちよくなってもらいたくて勉強したんだから」と顔を赤くする。
 そして、チ×コが中に挿ると、
「祐ちゃん、いいっ! 気持ちいいよぅ!」
「もっと、もっと突いてっ!」
「祐ちゃん、すごいっ! すごいよ!」
 と狂いまくる。
 普段の理性的な美咲からは、まったく想像できない姿だ。その激しさは、鈴木さんの、朝までエンドレスオナニーに匹敵する。
 まあ、俺のチ×コはどう見積もっても巨根じゃないし、ドーテーだから突きまくるなんて出来ないんだけどね……。
 それはともかく、俺が引っ掛かったのは、美咲がイク時に口から出た言葉だ。

「祐ちゃん、大好き! 大好き!」

 ……これをどう解釈したらいいんだろう? イク時の気持ち良さで、たまたま出た言葉なのか? それともエロ恐怖新聞の誤報か? でも、今までエロ恐怖新聞は間違ったことがないんだよな。明日香のパンティにはしっかり淫液が付着していたし、鈴木さんがたまたま転んだ時に見えたパンティはまさに新聞に載ってたものだったし。

 会場に入って、どうしようかと思っていると、背後から声をかけられた。

「何よ、あんた、来てたんだ?」

 妹の明日香だった。
 脚が長くて、今にもパンティが見えそうなミニスカートを穿いている。
 明日香は美咲の熱烈なファンで、お互いに連絡を取り合っている仲だから、来ていると思ったが、やっぱり見つかってしまった。

「まあな、美咲がどうしてもって頼むから来てやったんだ」

 強姦計画のことを話しても信じてもらえないだろうから適当にゴマかす。

「はあ? その上から目線、ムカつく。シコシコ兄貴のくせに偉そうに」
「シコシコ兄貴って言うな!」
「これから美咲ちゃんの楽屋に行くんだけど、シコシコも行くでしょう?」

 シコシコと呼ばれたのは別にして、これは良い提案だった。少しでも美咲のそばにいられれば、いろいろチェックできるし、狙ってるやつを突きとめられるかもしれない。

「そうだな。美咲も俺に会いたがってるだろうし、行ってやるか」
「だから、それ、ムカつく。美咲ちゃんにとっては、あんたなんか幼なじみだから相手にしてるだけで、河原の小石のひとつでしかないんだからね」
「……わかってるよ、そんなこと」

 はっきり言われて、さっきまでのモヤモヤが晴れた。
 そうだよな、明日香の言ってることが現実なんだ。美咲が俺なんかを好きなわけがない。身の程知らずの勘違いをしたら、痛い目に遭う。



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