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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 保健・環境 〜-1

〜 2番の保健 ・ 環境 〜

 
 社会全体が健康に生きられないうちは、個人の健康はありえない――。

 地球環境が過酷になって、社会システムから福祉や慈愛が抜け落ちていった旧世紀末。 人類がひとたび奈落に堕ち、這い上がってこれた要因は、厳しい環境に適応したからに過ぎないのかもしれません。 世界中から袋叩きにされた列島民族にG遺伝子が発現したのも、今にして思えば偶然じゃない気がします。 もしかしたら、列島に放射能、大気汚染、水質汚染、土壌汚染が集中したが故の必然だったんじゃないでしょうか。

 殿方があらゆる面で躍進した一方、私達メスも肉体的・生存能力的には進歩したといわれています。 適者生存の原理と人工淘汰――詳しくは教わりませんが、一部の生体への過負荷により、当時既に環境負荷に強い遺伝子を特定できていたらしいです――によって、様々な長所を私達は受け継ぎました。 その結果、西暦1800年代に端を発し、旧世紀末には手の施しようがないレベルに悪化した諸々の環境問題は、その意味が大きく変容します。 即ち、人体に悪影響があるものが問題ではなく(なぜなら弱い人体は淘汰されればよく、強い肉体を備えたヒトが生き残ればいいのですから、人体に悪影響がある環境問題は遺伝進化を促す要素とみなされます)、持続的発展の障害になるものだけが問題となるわけです。

 労働問題にしても、視点は同じです。 いかに個人が幸せに労働するかを追求する視点ではなく、いかに全体が幸せに労働するかが問題になります。 QOL(Quality of Life)の主体は個人にあらず。 世界規模で、何事につけても広く大きく捉えなければいけません。

 
『大気汚染』
 炭化水素、二酸化硫黄を筆頭とするSOX、SPM(浮遊粒子状物質)、光化学オキシダント、二酸化窒素を筆頭とするNOX……喉粘膜や肺に吸着し、ガン化や喘息を引き起こした諸物質は、今では大気中から姿を消しました。 発電に代表されるエネルギー源が、化石燃料から自然エネルギーに代わり、自動車の燃料がガソリンから水素ガスに変わり、工場排気ガスのフィルタも進化し、一部廃棄物生産国家の滅亡により石炭暖房は姿を消し、アスファルトのように粉塵の発生源となる塗装物は硬化セラミクスに置き換わり――環境を意識した科学技術の実践は、紆余曲折を経て、ヒトの生存に適した地球を回復しつつあります。 ヒトの身体も変化しました。 肺胞の静脈が増えたり、喉の粘液分泌量が増したり、気管の門膜が厚みをましたりで、大気の水溶性不純物を取り込みにくくなっています。 これにより、大気汚染による肺がんや喘息、気管支炎や肺気腫といった病気は大幅に減少しました。 

 副次的に温室効果ガスも減少し、地球温暖化は止まっています。 酸性雨もなくなり、土壌から植物へのアルミニウム蓄積もおさまりました。 オゾン層は西暦2000年代と比べ、平均して15%ほど厚みを増していますし、オゾンホールも全盛期の30%に縮小しました。 優秀な方々――実質的に殿方を指す言葉ですが――が現代の政策を維持し、低能な人類――つまり、私達牝のこと――を管理し続けた結果、大気汚染問題は解決が見えたように思われます。


『水質汚染』
 鉱山や工場で生産されたメチル水銀、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、シアン、ヒ素、カドミウムや六価クロムといった重金属。 これらは生物濃縮を繰り返し、人体に多くの害をもたらしました。 蓄積された生産物は永久に除去できない、といわれてきましたが、現代では『体毛排泄』を通じて体外へ廃棄できることが知られています。 私達は旧世紀に比べ体毛促進率が早く、特に陰毛、脇毛、ケツ毛に重金属類が集約されます。 それを日々のお手入れを通じて刈り取り、毛根を厚く鍛えることで、きちんと重金属を体外に出すことができます。 陰毛の濃さは人情の濃(こま)やかさ、とはよくいったもので、恥かしい毛が濃い牝ほど、体内が健康に保たれるわけです。 となると永久脱毛するより日々完璧に手入れすることで、見栄えがいい無毛の恥丘を維持すべき、ということになります。

 上下水道は完備し、飲料レベルの水がすべての施設に供給されます。 下水道の匂いレベルは、私達の放屁レベルまで低下しましたし、重金属汚染もありません。 消毒は塩素ではなく膣イ素菌(膣から分泌されるテストロゲンと有機物で繁殖する細菌)を用いており、トリハロメタンが飲料水に混じる心配もなくなりました。 現代の水資源は高いレベルで安全が保たれているため、これに体毛排泄を加味すれば、水質問題も克服できたといえましょう。




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