捕らわれたお京-3
「わはは、どうだ椿! 腹の中に冷たい水が入ってくる気分は? これではっきり目が覚めただろう!!」
ちううう…。ちうううう…。
浪人は次々と浣腸器を突き刺し、遂には一升ほども注ぎ込んでしまった。
椿の腹はまるで妊娠初期のようにぽっこりと飛び出し始めた。
「見ろ! この腹を! まるで孕み女だ! 女剣士殿も無様な姿になったもんだな!」
「わしらの子種をもらって、もう子供を孕む気かぁ? 大した好き者だな!!」
「剣の腕前は凄いが、そっちの上達ぶりも目を見張るのう!」
「わははははは!!」
浪人たちが口々に罵声を浴びせ、椿を辱める。
「あ"あ"あ"〜〜〜!!!」
下腹部を襲う痛みにたまらず椿は泣き出した。
弦斎は先端がくびれた楔のような金具を取り出して尻穴にねじ込んだ。
「糞を漏らせないようにこうしてやる。しばらく我慢しておれ!!」
「う〜!! うう〜!!」
腸の中を駆け巡る冷たい井戸水。それはたちまち椿に激しい便意を催させた。
しかし、尻穴に栓をされてしまってはひたすら痛く苦しいだけである。
大きく膨らんだ腹を抱えて苦しがる椿の姿は倒錯的で無残美に溢れたもので、浪人たちの劣情をますます刺激した。
「どうだ! 痛いか? 苦しいか? 腹が痛いのが紛れるように前の穴をたっぷりいたぶってやろう。おい、この女を動けぬよう押さえつけておけ!!」
「はっ!」
椿の手足は浪人どもによってがっちりと押さえつけられてしまう。
自由にできるのは、首を振ることと泣き喚くことだけであった。
「くっくっく…。次はこいつだ…」
弦斎が取り出したのは、取手から垂直にくちばしがついたあの奇妙な道具である。
そしてくちばしの先端を広がり切った秘裂の中へと埋めてゆく。
ずぶぶぶ…っ。
「こいつはな、ぼぼを無理やり広げる道具じゃ。南蛮の医者はこれを使って女のアソコを調べるそうな」
「毛唐というものは随分と面妖なことを考えるものですな!」
「女の腹の中など見たことがない。我々も後学のために見せていただこう!!」
「わははははは!!」
重右衛門をはじめ、皆は大笑いした。
そう。
椿の肉穴に差し込まれたのは産婦人科で使われる『膣鏡』と呼ばれる道具である。
(いくら何でも江戸時代にそんな便利な道具があるものか?)
と、訝しむ読者諸兄のために解説を加えておく。
西洋における膣鏡の歴史は大変古く、紀元79年に噴火による火砕流で地中に埋まったイタリアのポンペイ遺跡からも発掘されているほどだ。
これも寿伯が密貿易で手に入れた品であった。
「この取手をいじるとさらに面白いことになるぞ」
キリキリキリ…。
弦斎が取手を回すと、膣内で徐々にくちばしが三つに分かれて開いてゆく。
傷だらけの肉穴を上下左右に無理やり押し広げられる痛みに椿は叫び声を上げた。
「むぎゃああああ!!!」
「おお、これは凄い! よくもここまで広がるものじゃ!!」
「わはは、女剣士殿の穴ぼこがぽっかり口を開けて誘っておるぞ!」
「我らもこの穴から生まれ落ちてきたのだ。観音様に感謝せねばのう」
浪人たちは下品な笑い声を上げて椿の肉穴の奥に目を凝らした。
ぐぱあっ。
ぬめる肉穴を限界まで広げられた椿は、ざらついた膣壁とその奥にある子宮口までも外気にさらしてしまう。
興奮した浪人たちはかぶりつきで椿の内蔵を覗き込んだ。
「おおっ! こやつ、穴の奥から何か唇のようなものを飛び出させておるぞ!」
「それは子袋(子宮の意)の入口じゃ。寿伯殿の書斎にあった医学書では、この唇の奥で女は子を孕み、赤子を育てるのだという」
弦斎はそう教えると、ニヤニヤしながら皆によく見えるよう椿の膣口に向けてロウソクをかざした。
「それは面白い! 女は穴の中にもうひとつ穴があるのか!」
「では次はその子袋を虐めてやるとするかのう…。これぞ女でしか味わえない苦しみよ」
次に弦斎が取り出したのは、ピンセット状の鋏。
それを肉穴の奥まで差し込むと、椿の子宮口をがっちりと掴んだ。
「どうだ! お前の子袋を掴んだぞ! このまま引きずり出してやろうか?!」
弦斎は挟まれた子宮口を無造作にねじり回す。
ぐり、ぐり、ぐり…!!
「む"ぐう"う"う"う"う"う"―――――っっっっ!!!!」
白目を剥いて悶絶する椿。口からはぽこぽこと泡が溢れ出た。
あまりの激痛に凄まじい勢いで暴れ、手足を抑える浪人は跳ね飛ばされそうな勢いだ。
「がはは! よほど痛いらしいな! 糞が漏れそうどころではないか!」
「これが弦斎殿が仰っていた『女に生まれてきたことを悔やむような責め』ですか!!」
「うむ。だがあまりやりすぎるとすぐ死んでしまう。ここらで一度やめて、この女が糞を垂れるところを見物しようか」
「おい、たらいを出せ!」
弦斎は膣内から道具を全て抜き取ると、椿の両脚の間にたらいを置き、尻穴に嵌められた栓に指をかけた。
じゅぽっ。
栓を抜かれた肛門が湿った音を立てる。
ぶぶっ!! ぶばばばばば――っ!!
次の瞬間、凄まじい破裂音と共に椿は大量の浣腸液を噴出させていた。汚らしい抹茶色の水がたらいに飛び散った。
ぶびっ! ぶびびっ!! …ぼとり、ぼとり。
汚らしい音を響かせる肛門は、やがてうずらの卵のような塊を産み落とした。
…一個、二個、三個と途切れ途切れに出てくる。
「ん"ぐう"う"う"う…っ!!」
むりむりむり…っ!! ビチャビチャビチャ!!!
遂に大きな便の塊が飛び出した。長い長い、見事な一本糞だ。
出るわ、出るわ。一本糞を出し切った後も、日頃から便秘気味であった椿の腸内からは大量の宿便がこぼれ落ちる。