暴かれる真実-7
「絵茉に確かめるにも・・・今は父がいつも絵茉の傍にいるんです。父がいない時を選ばなくては。」
「それは簡単だろ?学校だよ。君が学校で絵茉ちゃんと話せないか?」
「――学校も父の息がかかっています。だからうまくやらないと・・・。」
「そうか・・・俺は消されるって訳だ。」
「僕もどうなるかわからない。母を狂わせたように僕にも必ず何かしてくると思います。」
秀慈と東条は降り始めた雨の中、一馬の目をかいくぐって絵茉と接触できる機会を話し合った。