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呪縛の檻
【その他 官能小説】

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動き始める運命-9

 学校の正面玄関に繋がる門へとたどり着くと、いつものように二人は車を降りた。
送迎車が屋敷に向かって去っていったのを確認すると、秀慈は絵茉に駆け寄り小声で囁いた。

「今日の昼休み、生徒会室に来てくれないか?」

「え?」

「昨日の続き、まだ頼みたいことがあるんだ。頼むよ。」

「・・・わかりました。」

秀慈は絵茉に昼休みに生徒会室へ来る約束を取り付けると、じゃあ後でねとそのまま走って校内に入って行ってしまった。
絵茉は重い足取りで階段を昇り教室へ向かった。なんだか眩暈がする・・・。彼女はそう思いながらも自分の席に座り始業のベルを待った。

しかし授業が始まると次第に他の生徒も一目で具合が悪そうだと分かるくらい、絵茉の様子がいつもと違った。教師もすぐにその事に気がつき保健室に行きなさいと言うと同時に、彼女はふらりと椅子から崩れ落ちるように倒れてしまった。


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