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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 数学・演習 〜-1

〜 33番の数学 ・ 問題演習 〜


 数学に問題演習は欠かせない。 そして馴染み深い分野であるほど、問題演習に適している。

 記号論理学、計算、証明、統計。 そういった数学の本質とは別に、数学的テクニックの習得も17号教官が要求する大きなファクターだ。 『ベクトル』『行列』『極限』『微分』『積分』『双曲線』『自然対数』……幼年学校で学んだ内容がグレードアップし、私たちを待ち受けている。 

 学習はごく普通の講義形式で行われた。 つまり、まず17号教官が板書でもって説明する。 私達は教科書と板書をノートに纏めつつ、幼年学校での知識と併せて理解を深める。 一通り理解したところで問題演習だ。 問題集から抜粋された問題を、計算過程をノートに書きながら解答し、解けたところで模範解答に照らし合わせ、正解であれば習得済みと見做(みな)す。

 幼年学校と違う点は、私たちが授業中に全裸である点。 そして躰の各部位に『刺激源――刺激をもたらす小型装置――』が取りつけられているか否かだ。 教官としては、余計な刺激は極力控えたいらしいが、学園の指導方針として問題演習と性感刺激とを、ある程度平行して行わねばいけないという。 担当教員の裁量が及ばない指導があるのは、学園においては仕方ないことだと、個人的には思っています。

 例えば『ベクトル』の時間。 私たちは両乳首とクリトリスに『ローター付キャップ』を装着して問題演習に取り組む。 教科書を読み、板書をとる間は何事もなく進むのだが、いざ矢印同士の積を計算する段かいにはいると、突然乳首が烈しい振動に見舞われるわけだ。 その際に決して呻いたり、震えたり、表情を変えたりしてはいけない。 あくまで脳と気持ちは数学に集中しているんだから、身体が勝手に快感で悶えようがどうしようが、問題を解く雑音なんて生じないはずだ。
 私は唇を強く噛みしめ、荒れ狂う衝撃で痺れる乳首に耐えながら、時には鋭く反応するクリトリスに囚われそうになりながら、淡々とベクトルの内積、外積を扱う。

 例えば『行列』の時間。 私達は放電管付エボナイト棒を口、鼻、膣、肛門に挿入しながら問題演習に取り組む。 説明を終えて問題演習に入り、回転行列やら転置行列やらをこねくり回し、線形台数の序盤たる逆行列などの行列式を扱っていると、何の前触れもなく身体の奥に電撃が走る。 電撃といってもせいぜい10V(ボルト)の電圧だが、身体の内臓に直接広がる電気刺激に不意を突かれた時など数100Vにも感じてしまう。 特に肛門と膣、両方の鼻の孔といった近しい箇所に同時に電流がきた場合、身体を貫かれたような衝撃で、しばらく息ができなくなる。
 それほどの刺激ではあるが、苦悶を浮かべたり息を呑んだりは出来ない。 あくまで平静に、思考はすべて数学にのみ没頭させるフリをする。 電流の余韻で身体をピクピク痙攣させつつ、まっすぐ正解に向かう姿勢のみが、学園がいうところの『誠実さ』に該当する。



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