光の第4章【裏スジの誓い】-1
光の第4章【裏スジの誓い】
ウルトラレディの活躍の画像は、【MANCO】のデータベースからリアルタイムで全世界に中継されていた。また、それ以外にも各国の中継カメラが独自の画像を配信していた。
今回の闘いの一部始終も、当然の如く全世界に流されていた。本来ならばウルトラレディの女体が露になった時点で、それが公開されないように適切な処理を行われるはずなのだが、その卑猥な画像は中断されることなく、そのまま流され続けていた。
これはぺニス星人が関与し、仕組んだことだった。実はぺニス星人は寄生する対象者の肉体だけでなく、その精神も養分として吸収することができ、また、それを好んでいるが故に、ペニス星人を極悪星人にならしめていた。
ぺニス星人にとって吸収に値する精神とは、端的に記せば強い欲望だ。物欲、食欲、睡眠欲、出世欲。どんな欲望でも、それを持つ個体はぺニス星人にとっては喜ばれ、中でも性欲が一番のご馳走になった。これは容姿にも表れた種族特有の性(サガ)だった。
そのため、ぺニス星人は寄生する対象を決めると、その種族の欲望が大きくなるように調理を開始した。
今回も、マミに狙いを定めると、初めての闘いで地球人を刺激するような卑猥な画像をネットワークに流し、パパラッチ達を刺激した。パパラッチ達はペニス星人の期待通りに、欲望を刺激するような画像を撮り、それを流し続けた。
そして、直接ペニス星人が乗り込んできた今、テレパシー能力を駆使して、より以上に欲望が強くなる波動を発信して、調理の仕上げに掛かっていた。
その波動をモロに受けた間近のテレビクルーと、中継に携わる者の欲望が増大し、それと反比例するように理性が減少していった。その結果、ウルトラレディの卑猥な画像は、中断されることなく世界中に晒されたままとなっていたのだ。
カメラマンの男は、全裸の巨人の卑猥な部位を撮影したまま勃起した肉棒を扱き、ディレクターの女はペニス星人の赤黒い亀頭を見ながら、卑猥な割れ目に指を滑りこませて、熱く疼いた女陰を激しく擦った。
「はあ、はあ、しゃぶってあげるから、もっとエッチな絵を撮るのよ、はあ、はあ、あむむ…」
ディレクターの女はカメラマンの男に指示を出して、勃起した肉棒を咥えた。
「ちゅばちゅば、エッチな絵が撮れたら、セックスさせてあげるわよ。あむむ…」
「うっ、わ、わかりました。はうう…」
カメラマンはアングルを駆使して、ウルトラレディの巨大な女陰をバックに、自分の肉棒を咥え込む女の画像を世界中に流した。
【ククク、いいぞ地球人!ゾクゾクさせてくれるじゃないか】
あちらこちらで繰り広げられる痴態の様子、それを探っていたペニス星人は、満足そうに亀頭をブルッと震わせた。
「しかし、地球全域を考えるとまだまだだ。さあ、こちらも負けたいられないぞ、ウルトラレディ、いや、地球防衛連合【MANCO】隊員のユウキ・マミ」
人体で示せば亀頭の先の鈴口が、その言葉に合わせてパクパクと開閉を繰り返した。
涙を流しながらブルブルと震えていたマミは、それまでと違って耳から直後聞こえた言葉に気付いて目を見開いた。
「いや…、いや…」
ボロボロと涙を流しながら、小さく首を振ったが、直ぐに感極まった。
「いやあああああああああああ」
今まで以上にもがいたが、女体の戒めは一向に弛む気配は無かった。マミの心がドン底に堕とされたのには理由があった。
「ククク、気付いたか。そうだ、今の私は肉声を使っている。私の声はそのまま地球全土に流されているのだ、地球防衛連合のユウキ・マミ。ついでに素晴らしいモノを見せてくれたお礼に、お前の幼少期からの画像と、住所、電話番号、マイナンバー、クレジットカードナンバー、SNS類の各種アドレスとパスワードも同時に流してやってるぞ。おおっ、今、お前のシークレットの日記にアクセスが殺到し始めたぞ」
「ひいいいいいっ!」
自身の淫らな姿だけでなく、個人情報まで世界中に流されたマミは絶望した。
マミが悲嘆するその一方で、周囲はその情報にどよめいた。
「な、なんだって、あれがマミ隊員だって!」
「スッゲー、記録記録」
【MANCO】の誇る戦闘機【MANCO FIGHTER U】には垂直離着陸機能を有していた。その最新鋭機に搭乗する隊員達は、こぞってウルトラレディの女体の前にホバリング状態で集結し、その淫らな姿を目に焼き付け、更にデータとして記録し始めた。
『おい、邪魔だ!そこは俺のポジションだぞ』
『何を争ってるんだ。お前らそこをどけっ!これは隊長命令だ!』
『うっせー!越権行為だ』
ポジション争いにカタが付いた各隊員達から、操縦を手動からオートパイロットに切り替え、操縦桿の代わりに勃起した肉棒を握ってシコシコと扱き始めた。
『ううっ、これがマミの…、スッゲー、ううっ』
『はあ、はあ、こんなに濡らしやがって、淫乱な女め、はあ、はあ』
耳を塞ぎたくなるような隊員達の声が、否応なしにウルトライヤーに届いた。
「あぁぁ…」
仲間達の言葉が更なる羞恥を与えた。しかし、これはまだまだ序章に過ぎなかった。
マミには更なる苦悩が待ち構えていた。